2004-01-21
徳川慶喜
今日はお子は産まれそうも無い。いつもと同じ日であった。
メシを食いながら、見るとも無しに「トリビアの泉」を見てしまった。この見るとも無いしに見てしまうのがテレビの真骨頂であり、それが故に、番組中延べ3分足らずの「CM」に数千万の金が飛び交うことになる。でも私はCMは見てないけどね。テレビってみんな有料にしちゃえばいいのに。そうすればもうちょいとマシになると思う。
この「トリビア」で「徳川慶喜」がカメラマンだか写真家だかを目指していた、などというネタが「へーーー」連発でおおおお驚いた。これのどこが無駄知識か?私にとってはこれは大学の大事な単位獲得の為のレポートのネタであり、わざわざ「幕末写真展」等というものにも「自腹」で見に行かされたのだ。悪いが、慶喜公はけして「カメラマン」になろうなんて思ってはいない。っていうか・・・・・・
「カメラマン」てのは写真を生業にする人の中で一番下の人を言う。業界では。実はその下に「シャッターマン」と呼ばれるのもいるんだけど最近境界があいまいなんで死語だ。つまるところ、シャッターを押してお金を貰うのがカメラマンだ。その上を「フォトグラファー」という。一応作品撮っているけど仕事(食い扶持)はカメラマンと同じ人を言う。そしてその上は「写真家」と呼ばれるのです。でも所詮「写真で食う人」なのだ。(あと他にタレント写真家というのがいる。写真は見たこと無いけど顔はテレビで見る人。この人たちは写真で食っているのではなくて、ケインコスギが名刺に「スポーツマン」と刷っている感覚で「写真家」なのでわないかと)
口は悪いが、落ちぶれたとしても慶喜公が写真で食う必要は無い。馬鹿か?この番組は。当時写真を撮れるなんてのは何もそれを商売にするまでも無く、”金が有り余っている人”の道楽です。
今でこそだれでも写真どころかビデオも撮れるけど、40年くらい前までは写真なんてホント道楽ですよ。フィルムは今と値段変わらないか、むしろ今の方が安い。当時の月給は4万円くらいだよ。カメラはニコンの「F」というのが最高級だったのだけど、それが10万円くらいだよ(レンズ無しだよ。標準レンズ4万弱。月給分だ)。それより前のそうだな、60年くらい前か?ライカってのがあって(今もあるけどな)、一台で家が買えたんだから。でもこれは昭和も「戦後」の話であってさ、慶喜っていったら幕末から明治だ。明治初期に写真術やるってのがどんだけ道楽な行為か・・・