リスペクト

腹に一物があるが故に、素直に「尊敬してます」と言えない時、最近は『リスペクト』と言う。
「部長もさぁ、普段はあんな人だけど、この点に関してはリスペクトすべきなんじゃないかな」などと使うのが良いらしい。

転じて「パクリ」の意味にも使うらしい。

パクリといえば、ネット業界(に限らず)何かをクリエイトする際、「啓示を受けて、触発されて」とする場合が非常に多い。

人はこれを「インスパイア」と呼ぶ。つまるところは明らかに「パクリ」の事なのだが、便利な言葉のおかげで助かる。

特に容赦なくリスペクトされた上に、インスパイアされる事が多いのは「セキュリティーポリシー」や「個人情報保護方針」のページ。次に多いのが「会員登録」における必須条項の類。次いで、採用情報のページの文言などはかなりの高い率でリスペクト&インスパイアしてしまうものだ。

多くの場合、リスペクトする同業他社のサイトをいくつか回り、インスパイアされた後、つぎはぎにした上で「てにをは」や「ですます」を適当にクリエイトする事によって成り立っている。もやは「傘」以上に「天下の周りもの」状態だ。

こうなると「最初の最初」にセキュリティーポリシーを載せたサイトの製作者は、まさにオリジンであり、神の降臨に近かった。そこから多くの子供たちが尊敬され啓発されて巣立っていったのだ。

このさい名乗り出てみてはどうだろうか。