時代はweb2.0なのだそうだ。

わしもそういえばウェブ屋であるから、そのくらい知っている顔をしていないとまずい。というか自然にそういう顔をしているようだ。

ありがたい事に名刺に「webプロデューサー」(笑)と書いてあるから、その名刺を出した相手は「当然今後のweb2.0を見据えた提案をしてくれるんだろう」と勝手に思ってくれる。
だから当たり前のウェブのトレンド(死語)とやらを世間話程度するだけでITコンサルティングになってしまうのが恐ろしい。
ただし、私も実はweb2.0ってなんなのかなんてまるで解っちゃいないのだ。
何故それで話が通じるか?といえば、web2.0なんてキーワードは「未来派」みたいなもんで、宣言先にありきであり、実態があるよで無いからだ。

例えばコシヒカラーはweb1.0だけどブログにすれば2.0なんだ。新潟語講座をwikiにすれば2.0だ、と言ってみる。これらは合ってもいるが蘊奥ではない。

では、なんでそんなものに飛びついているのかといえば、「言い回しが今風」なんだ。
畢竟今風というのは[web]にあるのではない。[2.0]のところだと思う。ここが肝心だ。
そう、2.0 って響きが萌えるんだ。もし「web革命」とか「webヌーボー」とかだったら絶対流行らないだろう?やってるこたぁ同じでも。

[サッカー2.0]とか[野球2.0]と言えばなんとなく気分がいいだろう?[K-1 2.0]とかCPUみたいでかっこいい。日本サッカーはようやく1.0に追いついたレベルだと思うけど、相撲とか柔道なんかはとっくに2.0していると思うよ。
それに比べたら、web2.0って[web]の部分が既にダサくてダメダメな感じだ。