ガタカ

最近いろんな意味で世の中に適合出来なくなっている自分を感じている俺ですが、みなさんお元気でしょうか。

銀行で硬貨を預けようとしたら機械が「がしょんがしょんがしょんがしょん」と音ばかり立てて何のアクションも起こさないから行員に文句言ったら「お客様、こんなものが混ざっていました」と’ボタン’を差し出されたり、

携帯で囲碁ゲームやってたら夢中になってしまい、電車を乗り過ごして、あわてて引き返したのはいいけど、今度は改札で「切符が無い(どっかに落としたらしい)」ことに気が付いて、逆方向から降りてきたにも関わらずどう言い訳しようか散々悩んだりな毎日だ。

適合。 不適合。

世間では遺伝子操作(とまでいわないか。体外受精なのかい?)の話題が持ちきりのようだ。

いずれ私の大好きなSF映画「ガタカ」のような世界になるんだろうか。
心情的には遺伝子操作なんて反対だ!だけど、その場にいたらどうなのか。あと100万出せばお子さんのIQは100のところが110になりますよ、と言われたら、親としてどう対処できるのか。

実は映画ガタカの未公開シーンではお値段についての交渉場面もあるのだ。これが入っていたら公開に際して色々もめたと思うぞ。

「ガタカ」では、(科学の子に対して)「神の子」 は非合理的であり、被差別語となってしまっていると解釈できる。
金メダルを取るべくして生まれ(おそらく)最高の教育を受けた(のだろう)が銀にしか届かなかったゆえに自殺を図り、しかも失敗して足を不自由にしてしまい自堕落な生活を送るジェロームを演じるジュード・ロウと、神の子であり、結果として遺伝子不適合者でありながら宇宙飛行士を夢見てジェロームに成りすますビンセントを演じるイーサンホーク。今こそもう一度この映画を見てよくよく考えてほしい。いい映画だよ。

ヒーローになりたいと思う人は多いと思うけど、ヒーローの息子になりたいと思う人はあまりいないと思うよ。世にいる2世の方々を思い浮かべて見ればわかるだろう。子供さんたちのプレッシャーはいかなるものか。

ましてや親はたいしたこたぁねーのに、科学の力で期待ばかりか金までかけられた子供はいってーどうすりゃいいのか。
やっぱどうひっくり返ったって子供はおしなべて永遠に神の子であるべきだと思う。