VISTA

今日、VISTAが発売されたようです。

ここ数週間、窓関連のCFの嵐、提供番組の多さ、すごかった。あの林檎のくそさむい漫才CF(いい加減やめればいいのに)が霞むくらいの勢いでした。

今、言いたいのは、VISTAの売り上げがどうこう、ということではありません。所詮VISTAの敵は林檎でもLINUXでもなく「ウィンドウズXP」であり、窓の手中にあるのだから。本気で売りたければ体のいいところでXPのサポート打ち切れば良いだけの話だ。

VISTAの発売が迫り、TVCFが増え、家電量販店は儲けに走り、PCメーカーも生産が追いつかない、こういう図式は経済の鏡と言えるべき、深く考えなくて良い健全な動きなんだから、どんどんやればよい。

たとえば、最近、よく見る「やづや」という健康食品メーカーのCMがある。

やづや が売れる。CF増える。放送局もうれしい。大滝秀治さんもうれしい。 CF作る広告代理店もうれしい。小売店もうれしい。

図式としてVISTAや林檎が売れるのとなんら変わりないのである。

で、唐突だが、”Google” という企業がある。ネットをやっているなら誰もが知っている。さて、GoogleのCFを見たことがある人は・・・
いますか?

いまやマイクロソフトの商法の根本を揺るがす大企業になる可能性があるのはGoogle以外ありえないとまで言われているのにCFは見たこと無いわけです。こんなこと、初めてではないか?

林檎はいくらがんばっても窓の意図の中でしかもう生きていけない。仮に窓と林檎の位置が逆転したからといって何か大きく変わることがあるかと言えば、使っているパソコンのインターフェイスがちっとばかし違うだけであり、使っているソフトはアドビだったりするんだろう?安くて移行が簡単ならすぐにでも入れ替わってしまったとしても不思議ではないし消費者にとってはなんら大きな問題は無いだろう? やづやがいつの間にかブルベリアイアイになったとしても消費者にとってはどうでもいいだろう?

“林檎”も”窓”も”やづや”も同じ図式の中で経済の一端を担っているだけなのだから。

ではGoogle は何?

Googleが儲かった時、TVは儲かりません。広告代理店も儲かりません。大滝秀治さんも儲かりません。儲かるのはGoogleだけ、という構図を作り上げたわけです。これは非常にばかげた大げさな物言いで言えば、今の資本主義社会を揺るがす新機軸(古いボキャブラで済まぬ)なわけだ。窓と林檎が入れ替わるのは想像できるがGoogleと入れかわりようは無い。

消費者はなんとなく便利さは享受しているけども、Googleが一体どうして儲けてきたのかよく分かっていないのが本当でしょう?。

Googleが世に出てきたとき、そのシンプルなTOP画面と、なんら広告染みていないユーザビリティに惚れた人は多かった。でも「なんでこれでやっていけるんだろう???」とも思ったはずだ。今はアドワーズやらなにやらでいくらでも儲かるんだろうな、と想像はつくけど、出てきた当時、いったいどうやって運営していたのか。不思議ではないか?

果たして、Google の当初のバックは何なのか?資金源はなんだったんだろう?いまやGoogle無しでマーケティング提案さえ出来ないわけで、その動向すべてが握られてしまった。そのバックがなんやらふかーーーい所にあったとしたら??
最近007シリーズの放映が多いですね。新作の宣伝のせだけども、よく見てます。

実はGoogleの資金源は世界の転覆を狙うあの「スペクター」とか(笑)と007チックな事考えてしまったあったかい冬。