2008-02-11
1993年のCM
1993年のAT&Tによる未来予想図
ブッシュ(父)からクリントンに大統領が替わり、
ドーハの悲劇があって、
田中角栄が亡くなり、
工藤静香は「慟哭」し、
クレヨンしんちゃん 『アクション仮面VSハイグレ魔王』 が発表され、
虎舞竜が「ロード」しはじめた年だ。
まとまりの無い年だな。
このCMを見る限り、この中に出てくる「未来にはこうなる」といったアイテムはほとんど今現実にあるものばかりだ。13年前の予想が見事に実現されている。
でもなんだか違和感がある。
それは「アイテム以外の映像」が「今もあいかわらずの未来図」なところだ。
未来図になると建物の天井はなぜあそこまで高くなるのだろう。
携帯端末で仕事をしてファイルを送った後、目の前に広がるのは“青い海”では無く、”錦糸町のホーム”だったりする。
カーナビやETCはできたけど車や渋滞道路の現実は13年前とたいして変化が無い。
薄型液晶テレビは出来たけど、肝心の中身は
「ブッシュが息子になった」り
「クリントンが嫁メインになった」程度だし、
サッカーは相変わらず悲劇を繰り返し、
「ロード」はまだまだ章が続いていて、なんでもないようなことが幸せだったと思ってる。
そしてテレビ電話のむこうに写るのはたいていジジババだ。
こういう現実を”サイバーパンク”というんだと思う。(たぶん違う)