1993年のCM

1993年のAT&Tによる未来予想図

ちなみに1993年はこんな年。

ブッシュ(父)からクリントンに大統領が替わり、
ドーハの悲劇があって、
田中角栄が亡くなり、
工藤静香は「慟哭」し、
クレヨンしんちゃん 『アクション仮面VSハイグレ魔王』 が発表され、
虎舞竜が「ロード」しはじめた年だ。

まとまりの無い年だな。

このCMを見る限り、この中に出てくる「未来にはこうなる」といったアイテムはほとんど今現実にあるものばかりだ。13年前の予想が見事に実現されている。
でもなんだか違和感がある。

それは「アイテム以外の映像」が「今もあいかわらずの未来図」なところだ。

未来図になると建物の天井はなぜあそこまで高くなるのだろう。

携帯端末で仕事をしてファイルを送った後、目の前に広がるのは“青い海”では無く、”錦糸町のホーム”だったりする。

カーナビやETCはできたけど車や渋滞道路の現実は13年前とたいして変化が無い。

薄型液晶テレビは出来たけど、肝心の中身は
「ブッシュが息子になった」り
「クリントンが嫁メインになった」程度だし、

サッカーは相変わらず悲劇を繰り返し、

「ロード」はまだまだ章が続いていて、なんでもないようなことが幸せだったと思ってる。

そしてテレビ電話のむこうに写るのはたいていジジババだ。

こういう現実を”サイバーパンク”というんだと思う。(たぶん違う)