娘らの部屋を掃除した話

とにかく散らかっていた。とりあえず娘を追い出し、住まいの洗剤片手に掃除モード全開で立ち向かうとする。
ベッドの下を見る。

・・・・・・あのな。なんで奥から図書館で借りた本が出てくるのか。読まないなら借りるなよ。

まぁ、それはいい。机の上の本棚を見る。・・・・・・飴玉やらキーホルダーやらがやたら凝ったレイアウトで占領されている。本を置け本を。

まぁそこまでならまだいいが、カーテンを見る。照る照る坊主がいくつもぶら下がっている。しかもきちゃない。効果薄そげら。下げっぱなしで毎日晴れたら困るだろう。

それだけならば、まだいいが、袋にいっぱい詰まった空き箱を見つけた。図工で使うので持って来いとでも言われているのだろうか・・・・・・今は春休みじゃボケ!(後で聞いたら何で溜め込んでいたのかさっぱり覚えていないらしい)
それだけならば、まだいいが、どんぐりやらビー玉やらを仕舞おうと引き出しを開けてみる。――あ、開けて――あ・・・・・・開かない。中身がぎっちりちりちり詰まりきっていて開かない。一体何が詰まっているというのか? もう怖くて見ることができない。

そ・れ・だ・け・な・ら・ば! ま・だ・い・い・が! ふと机の横のランドセルやらが積みあがっているところの壁を見る。黒い点々が点々と。・・・・・・こ、これは――カビ!Σ(゚Å゚) もはやカビキラー。住まいの洗剤レベルではない。おかげで部屋中プールのかほりだ。おまいらの部屋は風呂場以下だ。

そ・れ・だ・け・な・ら・ば! ま・だ・い・い・が!

片っ端から片付け、本来あるべきところに本を並べ、鼻くそのようなガラクタを悉く捨てまくったというのに、全く気づいていない娘2号。お前だお前。あのレイアウトにどんだけの思い入れがあったのか。・・・・・・なかったんだね ヽ( ̄▽ ̄)ノ  ってか大丈夫かお前の脳みそ。父は非常に不安だ。

お風呂場以外でお勧めしているわけでは無いので念のため。