2008-04-19
爺の会話
いやね、最近良くプールに行くのだけど、公営のプールというのはもう爺っ様婆っ様(そして少々の平民のマダム)ばっかですね。ただ延々とウオーキングをやっていて出汁が取れるんじゃないかと思うよ。
それはそれとして、サウナとかジャグジーに漬かってたりすると聞くともなしに爺様の会話を聞いてしまうのだ。爺様というのは周りのを全く無視して大声で話すので面白い。プールとはいえ、会話の中身は銭湯のそれに近いのね。
「退職してから一日がやたら長くてね、ほら、あーさ(朝)早いでしょう」
「そうそう、ふふふ」
「目が覚めてそこいら散歩して帰ってくるとようやく6時だもんね」(何時に起きているのか!?)
「そーなんだよね、ふふふ」(あんたもかい!)
「プールに来るようになってようやく午前中はなんとかなるようになったんだけどさ、これから帰ってなーにすっか考えるのもめんどーになっちゃってさ」
「うんそうね、ふふふ」
だいたいこういう会話は、一人がずっと話してて隣の爺様はただ「そーだそーだ、うんうん」としか言わない。プールは下町の深川というところにあって、一応江戸だ。関西なら突っ込みの一つも二つもあるような話も、ただ延々進むんだな。
「プールに入る前と後で5キロからは減るね。」
「そうだね」…え?5キロも!?
「これで出ると68キロぐらいになってっからね」
「うんうん。でも5キロ減って68じゃあんたまだ多いね」お?ここで珍しく突っ込みか?
「うんまぁ多いけどさ」あれ、爺さんちょっとムッとしちゃったぞ。
「……」
「……」
それで終わりかい!!つまり5キロ痩せたって水が出ただけだろう。ってか血液ドロドロじゃねーか。サウナなんか入ってると死ぬぞ。こんな爺が何人もプールを行ったり来たりしているんだな。すげー出汁が取れそうだな。
「そーいや、ほら、なんてったっけ、○○んとこの●●さんだっけ?、最近見ないよね」
「そーいえば見ないねー」
「体悪くしてんのかな」
「あー前なんか調子悪い調子悪いって言ってるくせに泳いでたなぁ」
「あーあー、言ってた言ってた。調子悪ぃんなら来なきゃいいのにさー、来るんだよなー」
「……」
「……」
「あー、あんたそこ暑くない?(2段になっているサウナのベンチの上の段に座っている爺さんに向かって)上の方はあっついでしょ」
「うーんまぁ慣れだな」
……
って、おひ!○○んとこの●●さんだっけ?はどうした!?誰か見に行ってやれよぅ・・・・・・