2008-07-15
徒然
私がIT関連の仕事をしているということを知っている娘の先生から娘が「息子がそっち(IT関連の仕事)に着きたいと言っているのだが、どんなものか」というような事を聞かれたそうだ。
どうなんだろうねぇ。ITって。既に死語だと思うが。
実際私は既に斜陽となりつつあった「カメラマン」を目指し途中で方向転換したわけだが、ひょっとしたら今時IT関連とやらをを目指していたら、もしかしたらいつか方向転換を迫られる日が来るかもしれない。来ないかもしれない。わからない。現状IT関連事業はまだまだ先があるように見える。でもあと四半世紀もしたらどうなんだろうか。さっぱりわからない。
今、食品の産地偽装などがいろいろ問題になっているが、ソフトウェアというのは産地を問われない。オフショアという言葉がありますね。日本で受けた仕事を中国やインドなど人件費が易い(且つ実はそのほうが優秀な)国で作り、売る。でも産地を記載する義務は無いのです。
(且つその方が優秀な)と書いたけど、優秀ということは悪さをしようとすればそっちも優秀だったりする。日本の技術(というものがあればという話だが)や個人情報は筒抜けだったりもする。でも「うなぎ」とは異なり、中国で作られようが火星で作られようが、使う人間はそんなことをいちいち知らなくて良いことになっているし、規制しようが無いし。
技術的に差が無くて、安全性に特に問題なければ、同じレベルのプログラマなら安い方に仕事が行ってしまうだろう。(安全性についてはもしかしたら今後なにか事件が起こるかもしれないが)
日本語、英語、中国語ができればブリッジSEとして国内だけでなく英語圏の仕事を請け中国に回すといったこともできると思う。でもな。きっとそのうち中国も値段が上がるし、中国人のほうが英語は達者だ。残念ながらITにおいて日本と中国の技術力の差ほんのわずかであって、人件費の差でしかない。昔の問屋とか商社みたいなことして営業力だけで二番煎じばかりやっている日本企業はいつか中抜きされてしまうだろうと思う。そのうち日本自体見向きされなくなるのではないだろうか。
だから多分長期的に見たらITってのは厳しい世界かな、と思う。外れてて欲しいけどそんな気がする。なにか独自の技術を発明していかなくてはだめだろうなと思う。ITの次にくる革命ってなんだろうねぇ。例えば思考がそのまま言語になったら便利だよな。そういうのが出てくるのはもう一世紀くらい待たなくてはだめなんかな。寝ている間に端子を頭のどこかにつけたら、寝ている間に仕事が済んだりして。無理か。でも夢を記録できるってだけでもすごいと思うが。きっと世の中に溢れる不条理文学が霞むぞ。つげさんの「ねじ式」だって、元は夢の話だそうだし。
ただもし、日本が世界から見向きされなくなっても、日本は日本語しか話せない人口がかなり多いから、食物の自給率だけどうにか元に戻して、謙虚節制して行けばなんとかなるような気もする。世界的に見てここまで他国語が苦手な民族は珍しい。地球規模の引きこもりが日本なんだな。なんか、こう、世界とは微妙な距離を取り、反グローバリズム路線で楽しく質素に、且つ内部的には非常に独自に豊かにやっていける方向は見出せないものだろうか。
だって、日本て、やっぱ浮いてるし。世界から。
日本という国はつっぱって生きようとすればイスラム世界や北朝鮮とは別の路線で危ない国家になりそうだろうし、無理して西洋に迎合しようとしている様を見ていると胃が痛そうでかわいそうだし。
ちょっと背伸びしすぎてるんちゃうやろか。クラスに居たじゃん、こういうやな奴。もしかしたら日本てたいしたことないんじゃんねー?ってとこからもう一度やってみたらどーじゃねー