保育園が足りないらしい

 テレビでよくやっているね。少子化になるのも当たり前だ。その上孤立保育園の民営化がどんどん進んでいる。これが良くないと言いたいわけではなくてね。
 うちは3人の子供を保育園に預けた。初めは大変だった。公立は安いが嫁が仕事を持っている証明がなければまず入れない。でも子供が出来て仕事をやめざるを得ない人は多い。産んだ後すぐ仕事などできるわけない。
 何も知らない感覚からすると、まず保育園に預けてから仕事を探して・・・と思うのだが、それはあまりに甘っちょろい。私立も含め保育園には空きが無い。金がかかる民営でさえ一杯なのに、安い公立なぞ絶対無理だ。これが当たり前だ。子供を産む前(作る前?)にそのあたりを頭に入れておいた方が良い。
 
 公立は安い。とんでもなく安い。が、入るにはいろいろ面倒だ。長女の頃(平成十年前後か)、保育園のお母さんの殆どは、お母さんはパートの人が多かったそうだ。(嫁談)
 次女の頃になると、パートの割合は減り、契約社員のお母さんが大勢を占めてきた。
 そして、長男(第三子)、公立の第一希望の保育園に審査で落ちた。この頃になると、公立保育園に行く子の親御さんは夫婦そってフルタイム勤務、という人がメインになってきた。嫁は当時契約だった。それでも第一希望ではないにしろ公立保育園(ちと遠かったが)に入れたのは、暫く私立(民営)に預けざるを得ず預けていた期間があったのが「ポイント」として加算されたからだと思われる。

 家庭状況によって「ポイント」というのが審査に影響するのだ。母子家庭父子家庭、夫婦フルタイム勤務、引っ越してきて暫く民営保育所に預けていた、といった状況であるとポイントが高くつく。
 その後嫁は正社員となり、長男を希望の保育園にも通わせることが出来るようになった。
 長女の頃は4時前に迎えに来るお母さんがたくさんいたその保育園は今はそういう恵まれたお母さんはクラスに2-3人だそうだ。

 で、冒頭に戻るが、昨今のテレビで「仕事をしたいが保育園が無い」というプチセレブなお母様が出てくるけど、上記の状況を鑑みて、そりゃ「あほ」としかいえないだろう。
 だんなの給金が下がったからパートに出たいが保育園が無い。って、それは当たり前だ。保育園は既に両親共々フルタイム勤務の子供で一杯なのだ。ちょいとしたパートであんたらが月に稼ぐ額と保母さんの給金人員を考えても見ろ。そのくらいわかるだろう?日本は資本主義国なんだから。残念ながらそれを補填できる金がこの借金大国にあるわけ無いだろう。資本主義国というのは貧乏人はおしなべてつらいのだよ。

 ずるこちい庶民の知恵としては暫くパートで稼ぐ給金と保育料が釣り合いがとれなくても民営のところに預け、ポイントを稼ぎ、その上で正社員になるべく活動する。見事正社員になってポイントを稼いで、再申請し、公立保育園に入れたところで嫌なら仕事を辞める。こういうずる賢い人はたくさんいる。というか当たり前の生活の知恵。
 もし正社員であったとして、例えば子供が出来たから結婚!寿退社!などという馬鹿な真似はしないで、会社に居座るように。辞めろなどと言われたら労働基準監督署に行くと脅せばよい。(その後会社にいる気が無いなら本当に行っても良い)。あるいは給料要らないから籍だけは置いておいてくれと泣きついてもいい。給料要らないっていうなら結構会社というものは融通が利く。要はフルタイム正社員の在籍の証明さえあればポイントは付く。

 実際、父母ともどもフルタイムで勤務し、保育園に入るのに本当に困った、という人というは案外少ない(ごく一部そういう不幸な人もいるにはいるが)。マスゴミ頼って文句言っているのは。。。。以下自粛。
 だいたいがこんなクソみたいな国やマスコミをあてにしてはいけないのだ。もっと頭を絞ろう。知恵こそ力だ。悪法も法。だが抜け道を通るのはフリーなのが法治国家というものだ。

 確かに保育園は少なすぎる。でも新生児も少ないし今後増える見込みが無いのだ。これはあきらかに市場原理でしかない。子ども界のデフレだ。大学が軒並み赤字な状況で保育園が減ってしまうのは市場としては致し方ない。
 嫁は最終的に正社員になったが、契約の時と比べて辛いかといえば「NO」だ。むしろラッキーだった言う。ボーナスは出るし、有給も付く。労使も味方に付いてくれるし「契約だから」といった差別も無い。さらに契約社員より保育所入れるにはとても有利になっている。(余談:どうも「契約社員」という枠が日本を駄目にしているような気がする。フランスのようにアルバイトだろうが正社員と区別なしの方向にした方が良いのではないかね。日本じゃ正社員並みにこきつかっておきながら契約扱いするようなクソ会社多いし)

 保母さんの成り手が少ない、このこと自体が市場原理を著している。
 保母さん曰く、「正直言うと民営の保育所に勤めたいと思っている」のが現実だ。この辺が結局のところ病巣だ。民営化は今後も、進む、としか考えられんよ、こんなんじゃ。
 民営化する、と言うことは市場原理にゆだねるということだ。結果として貧乏人には辛い世の中になるということだ。それをこの前の郵政選挙で多くの国民は馬鹿みたいに「YES」と言ったはずじゃぁなかったのか?ありゃぁ単なるノリか?もういいのか?

 嫌なら資本主義社会を捨てることだ。貧乏人には辛い世の中なんだ。でもそれを我慢できるだけの「好きなことを出来る自由」を楽しめるなら十分面白おかしく生きていけるし、守銭奴となって金持ちになっても誰にも文句は言われないのがこの国だ。どこかの党首のように奇麗事ばかり並べてれば巧くいくほど甘くは無いち思うがな。
 でも、きっと大丈夫。もうすぐ肥大した人口比率の権化の爺婆ぁはいなくなるぞ。もうあと40年もすれば、俺みたいな親父、おばはん、みんな死んでいなくなるんだ。少子化たって、問題なのはバランスであってね。年寄りどもがいなくなれヴぁ、すべてクリアだ!