2010-10-08
赤い洪水
先日長岡の道が赤いというエントリーを書いたが、こっちはマジ洒落にならない
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これがあふれたのか。
アルミは俗に「電気の缶詰」と呼ばれるくらい精製に電気を食う。国内精製はまるでお話にならない程競争力が無いため20世紀中に殆どの精製工場が国内から撤退しちゃた。
ただ今回問題の赤い泥はアルミの精製段階で発生するものでは無く、その前の段階、ボーキサイトに苛性ソーダ(水酸化ナトリウム)を加えて溶解し水酸化アルミニウムを作り出す際、この赤い泥(酸化鉄やもろもろ)が出来る。
日本にもわずかにこの工程をしているところがあって、赤い泥も皆無ではない。その赤い泥はどこに行ったのか?というと、けして長岡の道にコソーリ撒いているわけではなくて実は海に破棄されている。ロンドン条約というのがあって、色々グリーンピースとかに叩かれたり問題視されていることもあって、これら工場もそう遠くない未来に海外に拠点を移す予定になってる。
その結果日本は赤い泥も出さず、電気も使わずに綺麗な完成品のアルミを手に入れることになる。勿論手に入れるには金は必要だけどね。