砂丘

こないだテレビで九十九里浜を空から写しているのを見たら、新潟の海岸みたいに堤防が等間隔で沖に突き出していて「あれ?」と思った。昔からこんなんだっけ?


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やはり九十九里も新潟同様に砂がどんどん減っているのだそうで、それを食い止める為の施策だそうだ。そのうち九十九里にもテトラポッドが出現するんだろうか……(サーフィンできなくなっちゃうね)

九十九里の北にある屏風ヶ浦は長いこと侵食されてきてどんどん後退してきた。崖の上のポニョ農地・土地がどんどん削り取られてしまう。でそれを防ぐために防波堤を置いたら侵食は止まったんだが、その結果海岸に寄せてくる砂が少なくなってしまったそうだ。

考えてみりゃ当たり前の話で、砂が降って湧き出るわけもなし、新しい砂の補填が無ければ波に拐われていくだけだわ。あちらを立てればこちらが立たず。農地や土地を人の住みやすい形にすればどこかでその代償を支払わなくてはいけない。

新潟市の海岸も同じで、大河津分水のおかげで広大で安全な農地・土地が手に入った。その代償があの生簀化した海水浴場なわけだ。

鳥取砂丘は手入れをしないとあっというまに緑化するらしい。世界の砂漠はどんどん広がっていってるのになんで?緑化ブラボー、この技術を今こそ世界に!と思ったら、「鳥取は砂漠ではありません、砂丘です」と怒られてしまった。別に技術は必要なくて、ほっとけば緑化するんであった。むしろ緑化を防ぐ技術が欲しいらしい。色々と人間はワガママだ。