2011-05-17
加齢臭の謎
そろそろ加齢臭が気になる年頃なのだが、そもそも加齢臭というのはどんな臭いなのか?がわからん。
いろいろ調べたが、纏めると概ねこうだ。
「ろうそくのような匂い、ブルーチーズのような匂いであり、ようするに親父臭いあの匂いです」
「ある朝気づいた、あの匂い」
「古本のような匂い」
てなんだそりゃ。どんなやねん。親父はろうそくのにおいがするのか?ろうそくって臭いのか?カメヤマさんに謝れこら。
たしかにブルーチーズは臭いが、そんな匂いを発している人に未だかつて出会ったことがないぞ。そんなのが歩いていたらえらいことだろうが。
さんざ調べたんだがどうやら
「これが加齢臭だ」
という明確なものが何一つ無い。なんか話が具体的になる手前で適当に「オヤジ臭」として形付けられておる。納得がいかない。加齢臭の原因とされる「2-ノネナール」とやらを資生堂が見つけたらしいが、それは親父に限らず40代前後から男女問わず分泌されるものだそうだ。てか
中高年では2-ノネナールの濃度がもっとも顕著に増加する傾向がある
てだけではないか。しかも
熟成したビール[1]とソバ[2]の重要な芳香成分であり、オリス(ニオイアヤメ)、脂肪そしてキュウリの知覚概念
で、それ自体は特に際立って「臭くは無い」らしい。
どうも怪しい。単にコスメを売らんがために「親父=くさい」という差別意識を植えつけているだけのような気がする。騙されてはいけない。
たしかに百歩譲って親父は臭い(笑)とは思う。職場・飲み屋のタバコ、一日中はいている靴下、タバコとストレスでイカれた胃から出される口臭、滅多にクリーニングされない背広……そりゃにおって当たり前じゃ。でもそれは加齢臭というものとは違うだろう。
悪いが若い女だってかなり臭いぞ。足なんか相当なもんであり、枯れてきた親父にはなかなか勝てない見えない大きな壁を感じる。
「女性は良い匂い」
という幻想を持つのは悪いこととは思わんが、現実は全力でそれを否定してくる。それを知ることが大人になるってことだろう(?)。
だいたいが人間は小学校に上がる頃から動物臭がしてくる。むしろ女の子のほうが性徴が早い分、いち早く動物臭くなる。そんなの子供を育てればすぐ分かる。
世界的に見てかなり体臭の少ない日本人だからこそなのか、妙にこういう潔癖症的、いじめのような風習が起こる。こういうものを商売に結びつけるものにはいずれ天罰が下るよ。