2011-06-09
忙しいよ、じょんまに。総理?もうどうでもいいよ。
いや~忙しい。バブルの頃はよく挨拶で
「どう?最近、忙しい?」
というのが定番で(今考えると非常にアホらしい)あったのだが、別にあの頃は忙しくなくても金は余っていた。「いや~忙しっす」と答えるのは定番であったのだが、はっきし言って全力でヒマであった。そうでなきゃあんなに経済が動くはずないし。金があってヒマだから使うのだよな。
今とあるシステムの(進捗が頓挫しかかった)インターフェイスデザインのコーディングというのをやってます。
私はウェブデザイナーが今本職であるから、本当は自分がデザインしたものをコーディングしたい。むしろデザインだけやって、あとはコーディングの得意な若い人に渡してしまっておしまいにしたい、というのが理想だ(笑)
でも贅沢を言っている場合ではないので、というか、半分フリーな人間にとって、頓挫しかかった仕事の尻ふきも重要な収入源であって、むしろ大歓迎ではあるのだが……
やればやるほど○○○。なんだろうか、デザインでダメだし食らいすぎてしまったらしく、各ページに全く一貫性が無い。其々のページがほとんど一品物の手作り感満載ですごく贅沢。いや、贅沢な予算があってこうなったんなら大歓迎なんだが、むしろその逆だから困る。おかげで仕事にありつけたのだから文句は言うべきではないのだ。ちゃんとしたオペレーションされた仕事が私のような末端に回ってくるわけもない。助かってます。
それにしても、だ。通常こういったシステム案件の場合、バックグラウンドから作って(コーディングして)くれ、と言われるのが定番である。ユーザに見せる場面なんて最後の最後だ。ところがトップページから真っ先にやっつけて欲しいという要望。これは怖い。思ったとおりもう期限が押し迫っているからせめてクライアントを安心させるためにフロントから見せたい!とよくあるおはなしである。
本来、管理画面(例えばECサイトなら商品登録画面とか)→会員登録画面→マイページ→オープンな画面(フロント部分)→会社概要だの会員規約だのどうでもいいもの、という順序でプログラマに渡すのが普通の流れなのである。
そういう順序で(先にバックグラウンドから)作っていると、デザイナも「あー、ここにはこういうデータが必要なのか、ここの文字数はこんなもんか、、、」というのがわかる。分かってて作るから最終的にフロントを作るに至る前に、入力フォームなどの理屈も分かって作ってくる。コーディングするほうも同じ順序ならなんら問題ない。
どうも、先に管理画面は出来ている様子だ。その上でフロントのデザインをしたらそこでダメだしを食らい、何度も何度もやり直しを繰り返し、デザイナーが代わり(多分会社も代わり)、クライアントを納得させるためだけにできたデザインのようだ。コーディングする方は怖くて仕方がない。
というのは、最終的に出てきたデザインがどう考えてもウィンドウズの事を考えてない。何の変哲もないフォーム画面もマックで見ると結構かっこいいのだ。その見た目をそのまま貼りつけてある。クライアントは「いいじゃん」と納得したらしいが、それをウィンドウズで再現するのは半端無く、くだらなく、難しい。テキスト入力部分(・・はまだいい。セレクトメニューもだ)の枠の「角丸」とか爆笑だよ。Win,とインターネットエクスぷローラーとの組み合わせでこれを実現するには、最近はやりのJクエリとかのJavaスクリプトパッケージを使う以外ない。使え、という指示なら使うが、だったらもっと「凝れよ」。じゃったらなんでも出来るんだから。サファリのフォームの見た目だけパクリのためにそんなことできません。ユーザにマックとサファリを使え!てトップページに書け。
ようするに、システム寄りのデザイナーのデザインがどうしても気に入ってもらえないもんだから、全く畑の違う印刷業界のデザイナーを使ったらしい。おそらくシステムのことどころか、ウィンドウズを使ったことさえ無さそうだ。HTMLの知識もコーディングの経験も少なそうなデザインで、そ、れ、で、クライアントにおK~を取ってしまったから、さ~困った。これどーすんだよ、って奴だ。ついてねぇよ。いや、仕事になったんだから、むしろ、ついているのか、俺。
でも、どう考えてもこのデザインじゃデータが入ったら破綻するんじゃね?という突込みどころが満載で、仕様書くれ!と言っても出てきやせん。大丈夫なのかこれ。ま、立場的にそれを心配する位置にいないことだけはラッキーか。いいのかな。いいか。
で、オープン日が・・・え?まじですかそれ?
…プログラマさんに同情します。一番大変なのはそちらでした。
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