軟球

自転車がパンクしたので徒歩通勤しているのだが、あまりの暑さに途中のイトヨを突っ切って涼んでから帰ろうとおもって、入ったらもう出たくなくなってそのまましばらく売り場をうろついたわけだ。

で、スポーツ用品店があったので、ぼけ~と眺めて廻っていたんだが、高校野球の季節でもあるしで野球用品の棚に足が向いたのだ。が、驚いた。野球グローブって高い!のね。

サッカー少年だったので知らんかった。うちは親が社会人野球をやっていたから、なんとなく普通に家に野球用品揃っていたのだけど、もし親が野球に縁のない場合、子供が野球始めたらこら、けっこうな出費だな。サッカーは安上がりだよ。

サッカー少年だった、とはいえ、それは小学校三年生からの話で、その前は普通に野球しかしてなかった。当時(昭和45-6年ころ)はそんなもんでしょう?巨人がV9とかの頃だし。

当時は野球くらいしかやるこたなかったんだよな(あとはドッチボールかビー玉か酒蓋か銀玉鉄砲かゴムとび(笑)。昭和だなぁ)。近所の公園は野球をやるための場所取りで大変だった。ドラえもんの昔の話にはよく野球の場所取りの話出てきたけど最近はそういうのないのだろうか。

酒蓋集め(今の子は知らんだろうな)とか銀玉鉄砲なんてのはどっちかといえばあまり「オフィシャルな遊び」では無かった。酒蓋欲しさに酒屋のビールかごが積み重なっている所によじ登って、酒屋の親父に怒鳴られる、なんてのはどう考えても親が喜ぶ遊びでは無い。ゴムとびにしたところで、女の子ならともかく、男の子がそれに興じている図というのはいわずもがな。一方「野球」というもんは当時の子供が大手を振って遊べる数少ないゲームだった。これは今でも同じか。家に閉じこもってドラクエだのディエモンだとかやられるよりはサッカー、野球やっててもらってほうがいいと思ってしまう。

考えてみると、当時の小遣いの行方って、ボールを買うってのがかなりのマージンを占めていたようなことを思い出して、ボールが売っている棚を見てみると、相変わらず「ケンコー製ボール」が主流なのね(笑)知らんかった。「A」「B」「C」というのは昔のまんま、と思ったら規格が替わっているそうでまた驚いた。他にも「D」!とか「H」!とか、あるのね。驚いたのは最近のは「ディンプル」が無い(つるつる)のがある。

当時は子供だったもんで、「A球」=A級、B球はB級という感覚だった。C球はあまり見かけなくて、もうね、初めてC球を見た時は
「なにこれ!C級(わら)!」っみたいな扱いだったよ。はじめはあまし出回ってなかったんだよなC球は(田舎だったし)。 C球ってなんか妙に柔らかくってマジC級の商品なんだと思っていたんだが、実は

A=一般用
B=中学生向け
C=小学生向け

というのはずっと後になって知った。当時は知らなかったのだ。だからガキどもが公園でやるときであっても、試合の場合は必ずA球でやった。A球を必ず誰か持ってきてた。A球じゃないとだめ!みたいな。今は違うんだろうか。(今は学童低学年用のD球というのがあるというのを今日はじめて知った)

うちの息子は今小2だが、野球の「や」の字も知らない。近所で野球をやっている子供を見ることも無い。公園に行けば「キャッチボール禁止」の看板。

うちにサッカーボールは2つあるがグローブもバットも無い。日本野球の未来は、正直に言ってあまり明るくは無いと思う。野球界を明るくしよう!って気がまるでない俺が言うのもなんなのだが、高校野球は見ていて楽しいと思う。それは子供の頃やっていたからであって、やったことが無い人、ルールを知らない人が見ても楽しいのだろうか?ちょっと息子とキャッチボールとかトスバッティングくらいはやった方がよいのかもしんない。バットでボールを打つってんは、結構面白いよな……

3 Responses to “軟球”

  1. 瑞鶴 より:

    中学校では昔L球を使っていたような・・・。記憶違いならすんません。

  2. jimi より:

    Lってのもあるんですか。私小学校3年以降一切野球をやっていないのでよく知らないのです。

  3. 瑞鶴 より:

    Wikiを見てみると、1969~1984の間はL、A、B、Cがあり、Lは一般成人、Aは中学生となっていました。でも中学校の時(1980年ちょっと前)はLを使っていたように思うのですが、私の記憶違いですかねぇ。今はLがAに、AがBに(以下略)と名称が変更されているようです。