ものすごくうるさくて、ありえないほど近い

これは お勧めしたい。全く予備知識無しで嫁に連れられて見に行ったのだが、良かった。

ちょっとアスペルガーの傾向のある主人公を天才子役がやっているって所が突出して話題のようだけど、それだけの映画ではなかった。はっきり言って、重いです。もうちょっとファンタジーチックなんかと思っていたんだけど、全然違った。

配役的にも見所というか……謎の間借り人の老人役(マックス・フォン・シドー)、どっかで見たことあるなぁと思っていたんだが、なんと、「エクソシスト」のランカスター・メリン神父だった。本当に良いお爺さんになってしまった。あと、ヴィオラ・デイヴィスさんが、もー、なんていったら良いかよーわからんが素敵だ。

まぁ、とにかく一度は見て下さい。お勧めするだけでネタバレ的なことは一切書かないどく。子供をお持ちの方には特にお勧めする。夫婦で見るのも良いと思う。

お母さん方は、鼻をかむ紙とハンカチ必須。絵的に無理に映画館で見る必要がある映画とは言えないのだけど、真っ暗のほうが泣きやすいだろう。おとっつぁんとしては……う~ん、もし俺がこうなったとして、我が家族はここまで悲しみ慈しんででくれるんだろうか?とちょこっと不安になるのもあって(それは多分自分のせいなのだが)素直に泣けん。

というか野郎が泣くための映画では無い。

「タイトルの意味がよく分からないな」と言ったら、嫁曰く
「あの子の見た世界(世間)の印象そのままなんじゃないの?」
なるほどね。やっぱよくわからんが。

その後、ものすごく安くて、ありえないほど安い「サイゼリア」で飯を食って家に帰った。