表現の自由ってなんだよそれ

ダンスをさせる場を営業目的で提供する場合風営法の規制がかかる。それを撤廃しようという著名活動が行われている。←ちょと見て欲しい。

元々はダンスホールが売春と近しい関係に会ったことに端を発するこの規制が未だに続いているわけで、確かに改善すべき点はあると思う。私は以前、ソシアルダンスの雑誌のカメラマンをしていたことがあるから、風営法とダンスの関係、経緯については色々聞かされもしたし、勉強もさせていただいた。ソシアルダンスに関していえば、かつて未成年はダンス教室でダンスを習うことすら出来なかった。それは過去の法改正で改善されたけどかえって縛りがきつくなり、大人の事情での団体の分裂、仲違いとかもあって、本当に良かったのかどうなのかよくわからない。

上記の著名活動のページを見るに、風営法の枠から外すことと、中学のダンス必修化や表現の自由を混同するのはどうかな?と思う。どのみち中学生が24時過ぎのクラブで踊れるわけもない。裏の利権に著名人が利用されているだけな気もする。

一番気になるのは、「表現の自由」を旗印にしかかっている点だ。

憲法が保障する、表現の自由、芸術・文化を守ってください

たしかに建前としては正しいけど。

もうしわけないが、未だこの国で、表現の自由というのを目の当たりにしたことがないのでな。けして日本は表現が制限されていると言っているのではない。表現は確かに自由だ。そもそもダンスだって「既に自由だ」ろうが?そこらでダンス踊っていたらしょっぴかれるか?そんなことはないだろう?許可無く営業目的に提供した場が怒られるってだけなんであって、公園だろうが、体育館借りてだろうが、どこだって、踊る分にはいくらでも自由だろう。

表現の自由、芸術・文化 ちうのは、あくまで基本として公序良俗に反さない事という縛りがひっついてくるってことだ。だからこそ素っ裸でフリーダムを叫んだ草なぎくんは反省させられたわけだろう?

ダンスを風営法から外したい、と思う時、表現の自由、芸術・文化なんて言葉を引っ張りだしたって無意味なんだ。論点は「公序良俗」の点から見た「ダンスというもの(というよりこの場合ダンスクラブ、ダンスホール)に対する悪い印象の排除」だろう。その点が改善されない限り、風営法からの脱却はできないはずだ。いくら中学校でダンスが必須になったからといって、ご子息が夜な夜なクラブに出かけて朝帰りを「良し」とする親が過半数いるだろうか。

つまり言いたいのは、このやり方ではいくら著名が集まった所で必ず「反対著名」も集まってしまうのではないか?ということだ。

まぁ、個人的には賛同する政党が妙に偏っているのが気がかりってだけなんだけどね。単なる明るい選挙運動に利用されてるだけなんじゃないかな。

(この政党だと反対著名する支持者の方が多そうなんだが(笑))