2013-03-10
Coins
「古銭コレクション」という趣味があるでしょう?子供の頃、街のショッピングセンターとか行くと必ず1軒くらいあったでしょ、古銭ショップみたいの。
こう、あまりスペースは広くないのね。デパチカにある小さな和菓子屋よりも更に小さい横幅で、ガラスケースの中にチマチマと古銭が並べてある。ショーケースの奥には怪しげなおっさんが二人ばかり、客なんて敢えて見てないようで見ている。
和菓子屋と決定的に違うのは光の質。あっちは暖色発熱球、こっちは安っぽい緑がかった蛍光灯。でもけして暗くはない、あの魅惑的な雰囲気。
小学生位の頃って「なんかしらコレクション持っているのが正しい子供」みたいな風習があった。無理して集めている感もあるにはあったかな。今でも息子見てると思うんだが、そうしないと友達がいなくなるような。わけわかんないカードかき集めているが、本当にそれ、楽しいのか?()とも思う。
特に昭和40年代の頃って、廻りの子皆やけにコレクションをしたがっていたような気がする。
私が小坊の頃、コレクションで流行っていたのは、上の「古銭」は勿論、記念硬貨や「切手(これは濃い奴はめっちゃ濃かった)」のように、案外金銭が絡む(てか嵩む)ものから、外国のコインとか酒蓋、ビー玉、面子、駒のようにすごく子供っぽいもの、お菓子が無駄になる仮面ライダーカード(この商法は今にも脈々と続いているね)の類、そして、虫(クワガタ、カブト……これも今も盛んだなぁ)、ガチャポンの景品、マンガの単行本……
親の世代は戦後の厳しい時代、食うや食わずの子供だったせいもあるんじゃなかろうか、子供が何か集めるってぇと、モノによっては妙に協力的でもあった。切手、古銭、クワガタ、駒あたり。一方仮面ライダーカード的お菓子抱き合わせ商法やガチャポン系、マンガは当時の親は否定的だったね。PTAで問題になったり。この辺も今に通じるもんがある。あまり世相は変わってないな。
まぁ、そうして集めたものの殆どは、捨てられたり、死んでしまったりで手元に残ってないけど、おそらく、古銭や切手は捨てられるってこと無くどっかしらで眠っているでしょう?
私も決して古銭コレクターとかでは無いのだが、廻りで流行っていたもんだから、たまには古銭やでつい安い文字通りの「銭硬貨」を買ってしまったり、「ギザ10、筆5」をなんとなく、
なんの根拠もなしに
取っておいてしまっていて、捨てられないわけだ。これはマジでアホらしくも悲しい昭和の男のサガだ。
で、昨日引き出しを整理してたら。
例えばこの無駄なギザ10達がいる。
尽く、昭和29年製である。たまに27年もある。いずれにしろ、スカだ。10円以上の価値は全くないことくらい百も承知であるにも関わらず、なんでとっておくのか俺。
さらに言えばこいつらだ。
どうしても溜まってしまう海外の硬貨。どうにかならんのかこれ。
と上の写真左上にデカイ50円玉があるね。これ昭和40年もので、全く正しく50円である。デカいだけだ。自販機にも入らず、コンビニで出そうもんなら店員が怪訝な顔をする。使いようがない。こまったもんだ。
ちなみに50円で一番高い価値があるのは意外や意外の昭和62年製。こ汚いのでも3千円~1万円くらいヘタすると3万くらいで売れるらしいから笑えば探せばいいと思うよ(まず見つからないと思うけど)
困ったちゃんと言えばこれら▼
もれなく100円の価値がある。合計400円だ、良かったのか悪かったのか。どう使えっちゅうねん。他にも500円より大きいサッポロ五輪記念100円とか無駄に見かけ倒しなのもあるけど、もうめんどくさいから写真は載せない。
もしかしてこういう、使うのも憚れる硬貨って全国の集めたらかなりの埋蔵量なんではなかろうか。これか?ミンスが言ってた埋蔵金て。
ただ、今回これを書くにあたってググったところ、ちょっとサランラップしたい気になるのが少しだけあった(ビンボくせー笑)
まず上の筆五円、筆五円は年代にかかわらず額面の3~10倍の価格で売れるらしい。あくまで状態次第だから、手持ちのはせいぜい一つ15円くらいだろうがな。ふん。
下左にあるのが、昭和7年の五銭白銅貨。これは千円以上の価値があるらしい。しかし、ちょっとまって欲しい。問題はこれをどうやって手に入れたか?だ。実は冒頭の「古銭商」の下り、これを買った店の印象だ。たしか昭和49年頃、300円位でこれを買ったような記憶がある。もうちょと安かったかもしれないけど。
あれから何年経ちましたか……全然価値変わってないんではなかろうか、いや、むしろ……はい、間違いなく損してます。わかります。
えー
で、下段右の33年モノのギザ十ね。見つけた時はさ、本当嬉しかったなぁ(遠い目)
これね、
せいぜい
60円
ふふふふふ
ふふふふふふふふふふ
捨てちゃうか(-_-メ)
悪銭身につかずとはよく言ったもんだわぃね!。