降水量の謎

ちょいと暖かくなったかと思ったらまた氷雨で寒いっすなぁ。

この雨なんすけどね、もうさ、あまり話題にもならんし実感も無いしで、軽やかにスルーしている問題(?)に

降水量

ってがんがあるでしょ?ほれ、あの「一時間に◯ミリ」ってやつ。

天気予報見てても「ミリとかもう何言ってんだか」と思っていると全く記憶に残らないヤツ。これ結構曲者である。

この降水量の意味とか測り方とかは知りたけりゃ勝手にググって貰いたいんだが、私が言いたいのは天気予報とかの言う所の「弱い雨」ってのはちっとも弱くないって点だ。気象庁では3ミリ未満の雨を弱い雨と分類しているけど、ネットとかの天気予報では6ミリ程度までの雨は「弱雨」と表記されている場合が多いのだ。しかし、おそらく多くの平均的日本人にとって弱い雨というのは1ミリ未満だと思う。←ここ大事よ。

一時間1ミリの雨の中普通に傘を差さずにボケッと立っているとだな、だいたい大きなペットボトル一本弱の水を一時間かけてじっくりと浴びている勘定になるらしい。10分でお銚子一本弱。ってーことは1分だとおちょこ一杯程度だから、傘がなくても5-6分の距離ならなんとか歩いてもいいかな?程度の雨だと言える。

これが2ミリだと倍。3ミリでは三倍。もうなんかこのへんで外に出るのは嫌になるだろう?6ミリの雨といえばもう完全に
「傘買わないと外歩けない」
レベルなわけだ。それでも「弱雨」とか予報に書かれていたりする。

一時間に10ミリの雨つうのは平らな地面に1センチ(10ミリ)水が貯まる雨ってよくゾンザイに説明される(これほどぞんざいな説明は無い!)。そう聞くと
「あれ?1センチってたいしたこと無いんじゃね?」
と思ってしまったあなたも私もプチお馬鹿。

これを1平米に囲った升にして貯めるとだな、

1m×1m×10mm=100cm×100cm×1cm=10,000cm3…うむわかりやすい計算だ

つまり一時間に10リットル水が貯まるわけであって、誰が見ても「あからさまに大雨」な感覚だと思っていい。

これでも気象庁の分類では「やや強い雨」だそうだ。ふざけろ。日の本の国はどこぞの南国と思うているのか。10ミリの雨というのは傘を差していても足元が濡れるレベルの雨なのだぞ。

これが20ミリの雨になると、もうスコール。傘は役に立たない。傘を差していても顔とかあっちゃこっちゃが濡れるって事だ。かといって傘をささずに居ると一瞬でずぶ濡れになるがね(やってみたもんね。マジだかんな。一瞬でパンツ靴下の隅々まで水が行き渡るぜ)。

 

 

それとな、どう考えても 10リットルの水ったら10キロなんだが

10ミリの雨と10キロの重さの水

が実感として一致しなくて困るんだけど、なんでこういう単位でしか雨を語らないのか、この21世紀に。

 

ちなみに、「小雨」という表現は<数時間歩いても一時間あたり1ミリ以下の雨>という意味らしいから「小雨」という言い方は少しは信頼していいのかもしれない。でも「弱い雨」、お前はダメな子だ。騙されるな。