2013-08-18
格好良い居眠り
仕事をするにあたり、大人として居眠りは厳禁である。しかしながら居眠りなしに仕事を熟す程の器のない私としては如何に格好良く居眠りをするかというのは結構重要な人生のテーマだ。言い訳なんだが、居眠りと言って莫迦にしてはいけない。効率のよい居眠りは無理くり起き続けるより余程仕事を捗らせるものなのだ。
で、大人の居眠らーとして
一番ズイマなのが「上を向いて居眠る」ってがんだ。
これだけは頂けない。個人的には飯場や夜勤の詰め所の休憩以外、ってか公共の場ではやってはいけないと思う。大抵口が半開きになるのがなにより間抜けだ。だいたいオフィスには漏れ無くデスクってやつが付いているのに何故それを使わず背もたれ方向に体重を預けるか?この時点で「仕事やる気なさ」満載である。たとえ居眠りが許される電車の中でもこれだけは避けたいと思いつつもついやってしまうので要注意だ。満員電車で立って吊革につかまり、ふと下を見た時の「上向き居眠らー」の苛立たしさったら無いだろう?ん~~~?。百年の恋も醒めるから特に腐女子は気をつけたまい。
比較的ポピュラーで簡単な
「考える人型」系
も、昭和なら許されたかもしれないが、しかし今は昭和ははるか昔の21世紀。見るべき視線の先はデスクの上では無く「前方にあるディスプレイ」である。下を向いている時点でだめだ。
※ただし「会議・面接用」としては時たま有効だとは思う。なんか『お手元の資料見つつ苦慮してるテイ』を演出できる。割とどうでも良い企画の売り込みの「仕方ないお相手」にはベストマッチングかもしれない。これなら寝てたのバレても構わないしな。売り込み側も素早く「脈なし!」が判明してお互いウインウインって奴だし。
では顔を前に向けたままの状態で顎を支える
「マンダム型」
ならどうか。手軽に男っぽさを演出できるようではあるが、実は意外と脆い。なにより「片手で頭を支える」のはフラつきがある。しかも眠りの深度が深まるに連れ顎が上がったり斜め45度方向を向いてしまったり「カックン」し過ぎで散々だろう。バレやすいし本人も深くは眠れない。これでは負けである。
やはり頭は両手で支えるべきだ。やりやすいのは
「ムンクの叫び型」だが、
オカマっぽくて男子には向かない。眠りの深度が深まり頭の重みが増すとストッキング被った状態みたいなツラになってしまうし、台無しである。
では一体どうすればよいのか。(以後「寝なきゃいいんだよ」は禁止)
ヒントはエヴァンゲリオンにあった。
そうだ。もう解るね?
「碇ゲンドウ型」
である。
あれペカってる眼鏡取ったら実は寝てんじゃねーのか?って奴だ。このゲンドウ型は私も常々実践しているが、かなりの割合で有効な効果が見受けられる(なんだそれ)。気をつけたい注意点としては「頭が傾いてはイケない」、この一点だけである。
実際のゲンドウは手と顔が離れているようだが、そんなことまるで気にしないし、で良。所詮あれは二次元の世界である。口の付近を両手で組んだ手に優しく添えてしっかりと頭の重みを支え、前を向いているようで堂々と居眠ればよいのだ。狡いスタビライザー増強法として親指を顎の下に回すとより安定感がヤバす。
他の型ではけして得られない
安定感、薄っぺらな威厳、せこい誤魔化し
大人の嫌な所を全て凝縮した究極の居眠り型だと思う。是非皆さんもお試し頂きたい。