上級編・心得

21世紀のコスモポリタンを目指すあなたに
新潟言語学で、博士号を取りたい・・そんなアカデミックなあなたに…
物知りなへんなおじさんになりたい、そんなあなたにこのページを捧げます。
単語さえ覚えれば良いってもんではありません。
単語のマスターだけでは、カタカナ英語を乱発する似非文化人となんら変わりはありません。
ここでは、ネイティブならではの「ふっと出てしまいがち」な言い回し、感嘆語、さらには、隠語の世界を垣間見てみましょう。

語尾の言い回し

初級編で学んだ「らろー」「られ」、だけでは出自がばれます。
相互理解への道はそんなに甘くありません。

~こて

用法としては、「~だこて」あるいは「~らこて」と断定の「~だ」の後ろに付く謎の修飾文字。
解説不能。
あえて言えば、「(~だ)よなー」「(~だ)よねー」に近い。
「大変だこて」 = 「大変だよなぁ」
時には「~らこてばー」 とか「~らこてやー」などと応用される。
相手に同意、同情を求める度合いによるものであって、それ自体にたいした意味は無いのがすばらしい。

~てば

「~だ、~だよ」か。まぁそんなもんかな。
意味なんてどーでもいいっちゃいいんが、こんげがん・・・。

「やいや、今日はさーめてば」
=「いやいやなんともはや、きょうは寒ぅござんず」

「やめれてば」=「やめてぇ~」

~こて、や、~てばは映画「ホワイトアウト」で中村嘉葎雄さんが端々にわざとらしく使っていました。中村さんほどの役者でも真のネイティブからすれば違和感を禁じ得ない高度な言い回しです。使用に際しては重々心してください。

~ば、~んば

「~しないと」「~しなきゃ!」の意

「急がんば、遅刻するろ」 = 「急がないと遅刻するぞ」
「どっしょばぁ・・」 = 「どうしよう」

~が、~がや

「~だろ」「~でしょ」 みたいな感じか? 用例でうまく伝えるのが難しい ・・・ある意味真髄。 分かり安い言い方をすれば「付加疑問」

「や」が付くと「付加疑問」の度合いが多くなる?場合もあるし、語尾の上げ下げによっても表現される。

「じぶん、こないだ そう言ったろがや(語尾があがる場合)」
= 「おまえ こないだ そういったはずだけど」

「じぶん、こないだ そう言ったろがや(語尾がさがる場合)」
= 「おまえ こないだ そういっただろ」

「なーは、こないだ そう言ったろがぁ!!(や抜き語尾断定的に言い切る場合)」
= 「おまえ こないだ ずぇったいにそう言った」

ただし、長岡方面では、さしたる意味も無く語尾に「がー」を付けるのが粋とされるので より一層相互理解のハードルは高いと言えよう。

注意
名古屋弁の「~だがや(~だぎゃ)」とは意味や用法が違う事に気をつけましょう。

~こき、~こく

比較的ポピュラーな言い回し。
~こき=~なやつ
~こく=~する
・・まぁそんなかんじかいな。

用法として分かり得やすい所として、嘘っこき、屁っこき、などは全国区ですが、新潟ではなにかにつけて「こく、こき」をつけるべし。

しょたれこき(だらしないやつの事)
のめしこき(なまけもの)・のめしこく(なまける)
もーぞこき(うそつきなやつ)
しゃべちょこき(おしゃべりなやつ)等

ばか

所謂”頭が悪い”という意味での『馬鹿』としての用法より、むしろ新潟国では『馬鹿でかい』の用法(スーパーの意)で使う事の方が多いです。

馬鹿にしたい時は『たんぞ』等を使おう。

つまり「ものごっつ」「やたらめったら」「素敵に」「ちょー」と同義。

「ばーか」と伸ばして言うとそれっぽい(?)です。

–用法–
ばーかいい。=やたらいい。
ほめてんのかけなされてんのか解り難いですがこの場合ほめてますよ、よかったね。

すたろもせ

「でも」
「だけれども」
「だけども」
「だけどさー」
「でもさー」

みたいな感じでしょうか。英語にすれば、BUT バッド、「しかしながら」の意・・・で良いのかな??
やいや、難易度高いっす。
村上方面で主に使われるらしいです。 (御指南:〆張鶴「特撰」 様)

 バッド(Bad)ではない。

やいやいやいやいやいやいやいやいやいやいや~

愛のこもった挨拶。繰り返しが多いほど愛も大きいとされます。

遠方から駆け付けた友人などには、
「やいやいやい(中略)やいやいやいや(以下略)、なんぎらったねー」
と言ってあげよう。

!!注意!!
あくまでも、「やいや~」の連続形ですんで、 これを、
「いやいやいやいやいや(以下略)」と言っちゃうと失敗っ(>_<)これでは埼玉弁です。(所ジョージさんが良く言ってますね) ちなみに「やいや」はなにかにつけて文頭に置くとネイティブっぽいので覚えておくと便利です。 使用例 「やいや、あっちぇ~ね~」=「暑いですねぇ」

おここ あきゃ

感嘆詞
おここ=おっとっと、 ええ”まじ” あらびっくり
あきゃ=あっちゃぁ、 なんだよそりゃ なんだかなぁ‘‘
ってな感じ?

私の理解の範疇外ですわ。
若人は普通使いません。

―使用例―
「メモリーが足りません」 「おここ」
「パスワードが違います」 「あきゃ?」
「404Forbidden」   「あきゃー!]
「このプログラムは不正な処理を行った為、強制終了されます」
「おここぉぉぉっ!(-_-;)」
「前回正常に終了されなかったため、(中略)スキャンディスクを・・・」 
「あきゃ・・・」
「問題が解決しない場合は、製造元に連絡してください」 
「おっこっこぉぉ?!」
「ただ今電話が大変繋がりにくくなっております。もう一度おかけになるか・・(以下略)」
「おっこ、おっこここ、あっきゃぁぁぁぁぁーーーーーーーー!!!」

注意

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この先はどちらかといえば使わないに越した事の無い言語が含まれております。
小さいお子様や分別の無い大人は今すぐヤフーに戻りましょう。
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よい呪文の効き目を高めるには悪い呪文も知らなくてはいけないって。でも絶対使っちゃ駄目だっておばぁちゃんが・・・ まぁそうゆう内容です。

たんぞ

馬鹿、阿呆、たわけもんの意味。

島(旧市街)ではあまり聞く事はないとされる、沼垂系秘密の罵倒言語ではあるが、大阪岸和田あたりでは「~じゃ、この ぼけぇ」東京下町あたりで 「~だろ!このばかやろう」 等と、何故か必ず語尾に付いてしまう極普通の日常用語ではある。
発した人はたいして怒っているわけでは無い場合が多い事に注目。

「~ だろーがや!この たんぞ がぁ」

等と、(あくまで相手を見極めた上自己責任で)気軽に使ってみましょう。

(注) その結果どんな目にあっても私は関知しません。

しゃぐ、しゃーつける

しゃーつけっろぉぉらぁ」等と言われた場合、まぁ十中八九相手はか・な・り怒っているに違いありません。

意味を知らなければなんだかイタリア語のようにも聞こえるものです。
「そういう言葉もある」程度の認識で十分かと。
さわやかに聞き流しましょう。

あっぱたれ

=FUCK Ya ass Hole (この、うんこったれ)
大人は使ってはいけませんね (御指南:関屋分水様)

賢明な諸兄にはおわかりのように、「あっぱ」=「うんこorくそ」ですんで、そこんとこよろしく。

くみ取り車を見かけたら、
「あ・・あっぱ車だ」
と自然に口に出るようであれば、かなりスキルは高いと言えます。 (御指南:アリス様)

ほいと

こじき(のような人)祝い人と書くらしい。

字面はかわいいんだけどな
やっぱあまし使わないこと。

東北日本海側で広く使われるらしい。

全然関係ないけど藤沢周平の「たそがれ清兵衛」、映画になりましたが、あれはどっちかというと他の短編「祝い人(ほいと)助八」と「竹光始末」の筋がメインじゃの。

ちゃんこ

「せつくす」あるいは「お○○こ」の事。
おすもうさんの料理ではない。 伏字にしなくて済むから方言て好きさ

ちんこ

ちんこぃ:つまり、小さくてかわいいものの事を指す。
「おめさんとこのちんこなじら?」と聞かれても、慌ててパンツの中を確かめなくても結構です(しねーよ)
もしあなたに子供がいるなら子供の事を指しています。
猫を飼ってるなら、きっとその猫のことです。

ちょんちょん

幼児語で陰部を指すらしい。知らなかった。
(御指南;まりさん)

報告
佐賀弁でもあるそうです。ってか佐賀では幼児語どころか「せつくす」そのもの をこう言うとか。

ぼぼ

九州のほうではどう言う意味か知りません
えー知りませんともさ
新潟では「赤子」の事を指します。
単に「ぼー」と言う地方もあります。
「おめさんのぼぼよーみしてくんなせやー」
などと言われても、慌ててパンツ脱がない様にします。
他にも
「やいやー、ぼぼがよだれ垂らしとる」(^_^;)
とか、
「いとしげなぼぼらなー」
とか言われても、落ちついて対処します。
飛騨地方でも赤子をぼぼと言うそうですな


ぼぼ=ぼー=「坊」ですね、おそらく。
昔は男の子も女の子もみんな「坊や」と呼んでいたそうです。
ちなみに「お嬢ちゃん」という言葉は比較的最近出来た言葉だそうです。(昔といっても明治の頃だろうけど)

追記—

飛騨地方のお土産に「さるぼぼ」つーもんがある。

さるぼぼ=サルの赤ん坊

のことらしいが、どう見ても申には見えなくてなんか怖ウィ。

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