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2014-05-28
エリジウム
最近仕事が忙しくてさっぱり映画とか見てないんだけど、遅ればせながら「エリジウム」を見た。マッド・ディモンとジョディー・フォスターが出演、大好きな「第9地区」の監督作品てことでかなり期待してたんだが。
見ててつまらないわけではない。結構面白いと思うよ。個人的にはいろいろ気になるのだ(以下ネタバレ注意)
——-<ネタバレ>——–
なんつーかさぁ、ジョディー・フォスターが早く消えすぎ。
主演がマット・デイモンってことでクライマックスはアクションで!って配給側の無理強いがあったに違いない?。
あんなありえないほどのバカと戦って勝利ってんじゃちょっとなぁ。最後のブリッジからバカが落下してってのもスターウォーズを彷彿とさせて惚れ惚れするくらい雑だし。
出来ればあの馬鹿は設計者同様ジョディーの策略によって無残な最後を遂げて頂きたかった。で最後はジョディーが使用人として使ってたアンドロイドに(システムリブートによって)手のひら返しで逮捕されるっつーラストのほうがスマートだと思うんだけど。
……これじゃ小奇麗すぎるか。
しかしマットとの絡み無しでジョディーさいなら~とかマジありえんじゃろ?。嘘みたいだ。スケジュールが合わなかったのかね。
——-<ネタバレ>——–
まぁ他にも面白いとことかなんじゃこりゃってのがあるけど、
そんなことよりも
だ。
やっぱもうこういう世界観でのSFっていい加減やめたほうが良いんじゃないのかな。
こういう世界観てのは
2154年、超富裕層は、大気汚染や人口爆発により生活環境が悪化した地球から離れて、衛星軌道上に建造されたスタンフォード・トーラス型スペースコロニー[5]「エリジウム」で暮らしている。アーマダイン社が設計・施工したエリジウムでは、高度な科学技術によって市民は傷病から解放され、水と緑にあふれた理想郷での暮らしを享受できる。それは地球上で暮らす貧しい人々の憧れとなっている。 一方、荒廃してスラム化した地上では、人々は過酷な労働とエリジウムより遥かに制約の多い医療やドロイドによる厳しい監視に喘いでいる。市民はエリジウムの生活に憧れ、密航を企てる者もいるが、エリジウムはドロイドや犯罪者崩れの傭兵を配して侵入者の排除に努めている。@フロム ウィキ
ていうがん。いわゆる『超富裕層のユートピア』と『搾取される側・労働者のディストピア』との対立という構図。ユートピアたる人工衛星エリジウムは不老不死の絵に描いたようなお花畑のユートピア。地球はと言えば戦後の強制労働ばりの超ブラック企業の労働者かもしくは犯罪者ばかりのステレオタイプ。こういうのは「メトロポリス」で既に十分語り尽くされたはずだ。
こういう世界観てのはそこに至るまでの過程が劇中でしっかり説明されていないと素直に感情移入が出来ない。この落差が「対異星人によるもの」の結果だったり「アンドロイド、ロボット、コンピュータの暴走による」結果、という形ならまだ解る。
が、冒頭からいきなし「未来の人類は富裕層と貧乏人との超超落差社会であった。ほんでもってここに一人の貧乏人のヒーローが現れた。彼が富裕層の搾取に楔を打つ」って人類同士でドンパチやってんだわ、相変わらずな。こんなん「蟹工船」と一緒じゃないか。一体未来の人類はどんだけ馬鹿か。エリジウムにしても
——-<ネタバレ>——–
そもそもああも簡単に労働者を使い捨てで見殺しにして「生産性が落ちてる」とか社長が責められてる。なんかやってることが矛盾しているだろ?エリジウムに連れてきゃ一瞬で治るんだったらさ、さっさと治してやってまたこき使えばいいじゃんよ。よ?もうね、あほかと。
だいたいあの富裕層は「何を持って富裕に至る」んだろうか。あれじゃ地球でものは売れないぞ。モノ売ってなさそうだし、泥棒ばっかだし。もの買うのが富裕層ばかりでは経済が成り立たないだろう。主人公が作ってるのもアンドロイドだ。そのアンドロイドはなにか生産しているんだろうかと思えばなにやら警察かわりに働いているだけで生産性ゼロだ。自分らを監視するロボコップを作ってんだ。こんなんでよく暴動が起こらないもんだ。
劇中どこ見ても店、商品が見当たらない。いやあったのかもしれないが、とりあえず3回DVDを見たんだが記憶に無い。生活感ゼロ。てか何食って動いてたんだこいつら。(そういえば地球のエージェントのあの脳筋バカがなんか小汚い真っ黒な肉焼いてたな。結局食ってなかったけど)
——-<ネタバレ>——–
とはいえ最近話題(となりつつコケまくった)映画にこういうタイプが結構ある。
「タイム」しかり、「トータルリコール」のリニューアル版しかり。もうお腹いっぱいだべさ。まだ最終戦争後のカオスで北斗の拳的世界、っ方がわかりやすい。(わかりやすいからってもう今更マッドマックスの焼き直しは見たくはないけど)
ここのところ、反共、反独裁、反管理社会SF映画ってめっきり見なくなった。「1984」とか「華氏451度」とか、ジョージ・ルーカスのデビュー作「THX 1138」もそうだし、コメディだけど「スリーパー」とか。最近見ないでしょこういうの。前提となる世界観への感情移入が今となってはやりにくくなってきた。そんな社会は完成前に自ら壊れてしまってる事例が多すぎるからね。お隣の上の方では相変わらず頑張っておられるようだが、SFでやる必要が見えなくなったってことだろう。
同様に「エリジウム」のようなテーマのSFもいい加減感情移入出来ない人が増えてるだろうし、今後は消えていくんじゃないかね。少なくともこういったマジモンのSFでやる必要は無かったんでは。パロディや歴史物でやるとか(実際第9地区はあれ、SFパロディだ)、実際にはまだこういった落差社会もあるのだからドキュメンタリーでやったほうが直接的説得力があって良いと思う。
2013-07-31
キラキラ”DQN”ネーム
すっかり定着しつつあるキラキラネーム、医療現場でもいろいろとお騒がせなご様子でなによりです
このDQNネーム違和感を覚えるのは何処なのか?という点だが
- 少なくとも「漢字の字面と読み方を近くして欲しい」
- 漢字以前に読み自体が妙。てか日本人かそれ?
の何れかに別けられるんではないだろうか(根拠はない)
1.の漢字の字面と読みが近ければ確かに「読むことは出来る」。まぁようるすに、夜露死苦的な。てか元々はこの路線が多かったからこそ「DQNネーム」だったわけだ。で恐らくこれを精神的に支えるバックの大御所として存在するのはかの森鴎外の子供らであって、曰く
於菟(おと)
茉莉(まり)
不律(ふりつ)
杏奴(あんぬ)
類(るい)
の皆さんだと思う。
「あの文豪がDQNネームの元祖である」というのは結構DQNネーム大好き親さんの心の支えに貢献していると思うんだけど、おそらく彼らは森鴎外の小説など読んではいまい。仮にもし読んでいたら鴎外翁の真似などしたりはしないと思う。でも俺的にはこの路線は嫌いではない。別に構わないと思う。実際「茉莉」とか「類」なんてもう普通の名前?だし。
だからここで問題なのは例えば
腸(ひろし)
みたいのだと思う。読みはあくまで純日本風なんだけど、どこっまでも日本人なんだけどぁぁぁ漢字がこれ。これはあかんて。いや、他人の名前をどうこう言うのはあまりよろしくないのはわかっちょるが、百歩譲って、改名を許してあげて欲しい。”もこみち”並のイケメンなら全てオールクリアだが。
一方こっちは闇が深い。2のそもそも漢字以前のやつ。
やっぱいくらなんでもアホっぽすぎて蛙の子は蛙だからしゃぁないんだろうけど役所もちったァ考えてから受理しろよもうこのボケカスてめぇら日本人だろこのどあほ とまことにすみませんね、もう我慢出来ませんよ言わせてくらさいよああ言いたい。
曰く
芯次威(しんでぃー)
炎皇斗(かおす)
そして
礼(ぺこ)(*´ڡ`●)
ちょっと待て(╯-_-)╯
こんなん、まだ C-3PO とかの方がいいぞ。
新潟げっぽニュース——2020 08 14
全国的に猛暑日となった今日、ここ、関谷海岸に訪れた 渡辺 R2D2(ウォーズ)くん(12)と、村田 3PO(ゴールデンゆかい)くん(11)は地元の漁師の 五十嵐 権蔵(ごんぞう)さん(76)らと共に、元気よく地引網体験をしました。
( TДT)
( TДT)
( TДT)
2012-06-04
後のスーパーキャットである
2012-04-19
宇宙戦艦ヤマトの視聴率7.9%
木村拓哉主演「ヤマト」実写映画、地上波初放送の視聴率は7.9%
うそ、やってたんだテレビ。それすら知らなんだ。くそう、見たかったのに。タイミング的にメイサの結婚がいけなかった面もあるのか。まぁでも、こんなもんだろう?そうでもないのか?
ちなみに知らない人もいるかもしれないけど、
戦艦大和の「大和」は大和=日本の意味ではない。
奈良だ。
……
わたしゃこれを初めて知った時、なんだか無性に落胆したのを昨日の事のように覚えている。奈良だったんだ……そか、奈良だったとね。けして奈良県が嫌いというわけではないけど、好き嫌い?と言われればどっちかといえばわりとどうでもいいんだけど、奈良かぁ。
もうこのさいさ、スペースバトルシップ奈良の事は無かったことにしてだな、次回作は宇宙戦艦武蔵で行ったらどうか?ムサシ。こっちの方が名前的に格好いいぞ。武蔵なら今の東京の事だし、スカイツリーは 634 mで話題性たつぷりじゃないか。そもそも船の型は同じなのに、なんで大和ばかり人気があるんだ。
武蔵が可哀想じゃないか!
それがコケたら微妙に地味だが、宇宙空母信濃って手もあるぞ。
2012-03-19
TIME/タイム(映画)
ガタカの監督だってから、もー思いっきり期待感満載で見たのに……なんつーか、残念な気持ちで一杯になったのは何故だろうか。
テーマはすごく革新的で本当にアイデアとしてはおもしろすぎる。金=寿命の世界と聞いても「今の日本だってそうじゃん?」ってぇところを、本当に貨幣経済をDNA操作によってそのまま本当に寿命に替えちゃった世界。コーヒーが寿命10分とかさ、ホテルが1ヶ月とか命で支払う世界。寿命本位経済の実現。金(でなくて残りの寿命)が足りなかったため金貸し(寿命貸し)の店までタクシーもバスも使えず「走る」必要がある世の中、走って走って途中で金(寿命)が尽きたらその場でお陀仏な世界の話。
スラムの人は一日一日文字通りその日暮らし。毎日走りまわる。数日分の寿命を奪い合って殺し合いもしている。一方高級住宅地区に住む人達の持つ金(でなくて寿命)は数世紀。
面白いけどあまりに突飛といえば突飛な設定であり、そこに引きこむ「前過程」が描ききれていないから、観客は「??」なんでこんな社会作ったのさ??となかなか入り込めない。もうちょっと長編にしなくちゃダメなんじゃないのかなこういうのは。
ガタカの世界レベルであれば、実際そういうこともあるだろうね、と少しは入り込みやすいのに、前編の説明がガタカと同じくあっさりしすぎている。それよりなにより問題!主人公!なんであんたはそんなに強いのよ。スラム街の工員というより軍隊経験者?と言う感じ。ちょっと違和感ある。なんか途中からストーリーが「俺たちに明日はない」に変貌してしまうし。まぁいろんな意味で B 級 SF 感満載な映画だ。
でもな、とりあえず、ヒロインはコケティッシュ(死語)で非常に可愛いぞ。特に ♥オパーイ♥ らへんが可愛い。それだけでも見る価値はある。あと、最後にぎりぎりで一日分の寿命を手にした主人公が
「充分ある」
と言うセリフがあるのだけど、これだけで読後感というか見終わった後の感じはけして『悪くは無い』です。B 級 SF ファンは、ぜひ抑えておいていただきたい。
2011-02-16
PCの性別
自分のコンピュータの性別を簡単に見分ける方法という記事があって試してみたら、会社のPCは若い男の声で、家のPCはおっさん声だった。残念だ。
メモ帳開いて、
CreateObject(“SAPI.SpVoice”).Speak”Stop Dave, I’m Afraid”
を入力、で、ファイル名はなんでもいいんだが、ここはやはり hal9000.vbs で保存したい。んでダブルクリック。
おたくのPCが男性だった場合、非常にそれっぽい声が聞けます。躯体によって個性があるから面白いよ。
PCによっては、やたら日本語っぽく発音する奴もあった。「あいむあっふれいど」だってよwww。ローマ字うったら結構日本語に聞こえるぞ。性別だけでなく国別もわかるなこりゃ。逆にあまりに流暢に話すPCもあるが、この場合ローマ字読ませても全くイミフに聞こえる。
女子声だったら、こんな歌詞 を歌わせてみるのもいいかもしれない。
2011-02-15
AKIRA実写版(ハリウッド)
実写版「AKIRA」主演にジェームズ・フランコ浮上って、
ええ~?
早くも自爆臭漂ってきた気がするんですが、ドラゴンボールが脳裏を過る。そもそもわしはあのアニメ映画もなんか嫌なんだ。端折り過ぎで。
ジェームズ・フランコかぁ。
まさか役名は金田正太郎で行くんでしょうか。つか、おっさんやん。
この方が
「サン wo ツーケロー YOU デーコスぅーケ ヤーロ」とかほざくんでしょうか
(それは無い)
もういいじゃないですか!なんで実写なんですか。原作じゃだめなんですか。ハリウッド版やるならデビルマンとかヤマトにしようよ。もうあっちはしょうがないから誰も文句言わない。
あ~でもジョーカーは普通にマンハッタンらへんに(以下自粛)。
大佐も。
2011-01-27
SPACE BATTLESHIP ヤマト
見ちゃった。
いいかな、ネタバレで。いいよね。もうそろそろ公開も終わるし。
はい。長いよ。言いたいこと山ほどあるからさ。
久々に、起伏の激しい映画を見ました。泣き笑い?吉本かよ!つー、人情喜劇にも通じる名作だった。やはりちゃんと見ないといけないね。正直言って、「巷で言われているほど、そう?、さほど悪かぁねぇじゃん」だ。俺的に。
ゲドちゃん記とかさ、デビルさんとかに比べたらさ、はるかにまともだ。
比べてはいけないって?
そうだよな。でもさ、日本沈没(リメイク)とか宇宙戦争(リメイク)よりも良いよ。まじで。
それこそ、キャノンボール2とか、ラビリンス(デビットボウイの)よりも100倍良い。各レビューを見ると皆さん怒っているようだが、このレベルならそこまで怒るほどのもんじゃないんじゃない。まぁちょっとは怒っていいけど。(なんだそりゃ)
さてね、会場、じゃなくてシアターに入る前に「どちらの席が良いですか?」と聞かれたが、「いえ、立ち見のほうがよく見えるの」by月影千草、てほど覚悟は無く、通路に近いところがいかなぁ、と思ってそう伝えたら、通路側のほうが埋まっていた。どゆこと?
既に公開終盤、前評判てのは恐ろしい。しょうがないんで後ろの方の端っこの席に(真ん中にしろ俺)。3割程度の中高年ばかりで席の埋まったミニシアターで開演を待つ私。予告編、「明日のじょ~」と「がんつ」がおもしろそげだなと思った。で本編が始まった。
およ?
いいじゃん、導入部。
ナレーションが多過ぎるのは時間の関係で仕方ないんだろうが、橋爪功さんは渋いし、流れとして全然イケルわいね。ワクワクするよ。地下都市の作りが「マトリックス」の廉価版なのはご愛嬌だが、「ターミネーター」の未来像と比べればどっこいどっこいだ。といきなり古代の上から飛行物体接近!古代の吹っ飛び方がいまいちカンフー映画!!あぁ……惜しい!。ここは冷静に見守りたいと思う俺。
ヤマト発信のシーンはTVアニメの再現に涙でスクリーンが見えない状況に。いいな、おい。いいぞ、そうだ。
そして、爆発の中からおもむろに顔を出すヤマト……のCGが「しょぼい」んだ_orz。
誠に残念だ。ここは「超望遠レンズに映る陽炎に霞むヤマト」にどうしてできなかったのか。サンダーバードかよ。ここはとってもこだわって欲しい所だった。涙と笑いの交錯、まさかこれがエンディングまで続くとはここでは知る由もない…というかちょっと不安になってしまった俺がいる。
で、いきなり「ワープ」である。数年前「物理的に否定された」感のあるワープ。これは仕方ない。ワープ無しにヤマトは成り立たないんだからここは空想世界に身をゆだねるべきだ。で、どないだ?ワープ?と思ったら
「ひどくこざっぱり」してる。
そう、らくらくワープ。ワープお手軽。TVアニメにあった「意味不明の恐竜シーン」はさすがに割愛。そうだよな。それでこそ21世紀の映画だ。あと、ワープ後波動砲が打てないのは原作に忠実。の割にはワープはすぐ出来すぎの感がある。てか案外ワープ得意?、あとあと響くこの付箋が気になる。
こざっぱりと言えば、船内のセット。昭和の思いが詰まった未来のオフィスって感じか。なにより「古代のデスク(あえて、デスクと呼ばせて)」の「キーボード」に注目したい。「デルのパソコンに買えば付いてくるやつ」的な質感に目頭が熱くなる。
そこかしこに挿入される沖田や古代の過去は泣かせる。ただこれで泣けるのは原作を知っているという前提が必須なんではないか?まぁ観客はおっさんばかりだからいいか別に。ただ人間ドラマも良いが、もっとあの感動的な戦闘シーンがもっと見たいのだが。
木星らへんで船員全員に一分間だけ地球と最後の交信の許可、というTVアニメに忠実なシーンが再現されるんだが、これは、どうなのか?今時イラクとだって通信タイムラグがあって面倒だろう?時差つうかさ、電波は光速らへんの速さだんべ?そこ、木星だよな。一分ておい、返事が来る前に終わるぞ(木星まで最短で35光分らへん。返事が来る前というか、先方に届かず…・・)。という非情なツッコミをしてはいけない。あくまで原作に忠実にだ。
当時はこれが不自然に感じ無かったのだ。遠くなると「音声がとぎれとぎれになる」というアナログ通信チックな描写もチラホラ出てくるのだが、これは「昭和の感覚」なんだ。許して欲しい、若者よ。タイムラブ、とか、突然途切れる、映像が止まる、0か1、有か無か、といった「デジタル世代」の今の通信形態に馴染んだ今の人に、このフィロソフィーが通じるのか不安だ。まぁいいか、観客はおっさんばかりだし(しつこい)。
このへんで、ガミラスの新しい設定が明らかになるのだが、これは良い。今風によくアレンジしたなと思いますよ。それこそ「ジャバ・ザ・ハット」みたいのがでて来て台無しかと思ってたら、良い方向に期待を裏切られた。ガミラス戦隊も「地球へ」の「ミュー船団」みたいで好みだよ。うん。これは本当によくやったと思う。
とか思ってたら
「イスカンダル、着きました~」
「え?もう?」
すみません、思わず暗闇で口に出してしまいました。ごめんなさい。聞いてはいたけど、それにしても近すぎませんかね?あれ?冥王星とか、銀河系突破とかいいの?いいのか(よくねーよ)。この際マゼラン星雲ていう前提替えても良かったんじゃ……これじゃ新潟から東京行くつもりが長岡らへんで「お客さん、終電だよ」とたたき起こされた気分だ。
で、ガミラスとイスカンダルが同じ種族の裏表という設定、これは原作に忠実でいながらの、アレンジ具合、見事だ。再びワクワクする。でガミラス星への地上戦へ。ちょっと「エイリアンズ」っぽいノリ。と思えば「ヤマト」が「ひゃっほ~~~」とばかり援護、島がハン・ソロに見えた。でガミラスの地上激突前にすかさずワープ!!。
…そりゃないよ。おい。どんだけ山場パクるねん。しかしワープ好きだな。孫悟空(DB)の戦闘シーンみたいだ。
ちょびっとがっくししながら見てると、ガミラスの兵隊大杉。クローン大戦並のコピペ軍団。こりゃどう見たって全滅だよ、と、おもいきや、いきなり、それまで「しゃべるiPhon」(もしくはドコモのCMの渡辺謙状態)だった「アナライザー」がR2D2(のマッチョ型)になって、光線銃でもって、巨神兵の如くガミラスの兵隊を「なぎはらう!」。
いや、いんだけどさ、こんげ強いんだったら、このiPhonもどき 10個くらい持ってきてたら楽勝だったんじゃ?というツッコミは大人がすべきことでは無いのか?どうなの??
アナライザー大量生産でガミラスに勝てたんじゃ……
かわいそうなアナライザーはひとり置いてけぼりにして、古代と雪と真田と齊藤は進む。それまでの追撃が嘘のように静まり返ったガミラスの大地。なぜにここまで安全なんだ。本当に強いなアナライザー。意味分からんまま気がつけば「スターシア」の前に。この辺りの下りはなかなかイケてるんじゃないか。放射能除去装置というか、雪にその性能が宿る、ってのは無理があるとかどうかは好みの問題だし。イタコっぽいけど。これは結構面白いと思う。ただ、この後のシナリオ次第なのは言うまでもない。
さて、放射能除去関係は手に入れた、さっさと帰ろう、ってとこで、真田と齊藤のあの「壮絶な殉職シーン」が出てくる。これはどっちだっけ?TVアニメでは真田は最後まで生きてたよなぁ。「さらば」でのシーンとして有名なんだっけ?。でも、実はTVシリーズの頃出たTVシリーズの「ノベライズ版(本)」で真田の殉職シーンは既にあったような記憶がある(違うかもしんない)。西崎さん作と銘打たれたその本のストーリーに今回の映画は近いような気がする。(その本ではTVアニメと逆に穴だらけの星がイスカンダルで、きれいな星の方がガミラスという設定だった)
そんげ話はともかく、真田と齊藤のシーンはやはりスクリーンが霞む。なにもここまで迫真の演技をせずとも・・・と思うほどえらいシーンに仕上がっとる。ほんと、これが映画でなくてダイジェスト版だったらどんなに良かったか(?)。
ともかくいろいろあってな、ヤマトは地球に帰っていくわけだが、ものの数分もしないうちにいきなし「最後のワープ」で
「地球が見える~」
のだ。
「えぇぇぇ?もう?」
二度目だ。
近い。
ほんっとに地球は近かった。けしてジャーニーでは無い。ぷちトリップ。「ちょっと新潟に買い物行ってくる」と言い放った親父が既に新潟市民であることを忘れている元亀田市民のような感じだ。例えが難解すぎるかもしれないと言って、一体誰を責められるのか。何言ってんだ俺。ちくしょう。
しかも最後のワープで雲の中から飛び出してきた「ヤマトの主砲に詰め物が!」
この詰め物、ずいぶん前にガミラスの攻撃によって波動砲封じのためにやられたもんなんだが、なんでここまでほったらかし?。主砲無しでここまで旅をしてきたのか。うかつだ。うかつすぎる、と思ったら、思ったとおり地球とヤマトの間をガミラスが「通せんぼ」!!!でいきなし砲撃!。のんきに地球を眺めていたクルーは右往左往。
こ こ で 「なんでワープしない!」
と誰もが思うこのシーン、あれだけ矢継ぎ早にワープしてきた、その付箋貼りすぎの感があったにもかかわらず、ここではヤマトはワープは「し・な・い」
なんで?
もたもたしてる間に西田敏行は少しも美味しい出番無しに殉職。これほどの名優をこの扱い、只者ではない。もはや風前の灯火のヤマト。
この後はまぁ、「さらば」的ラストに向けて一直線なのは想像に難くないであろう。
古代の独壇場だ。この切迫した状況からが「長い」。なんでここまで端折っていながら、ここが長いのかってくらい、長尺。しかも
「古代君のいない世界なんて生きる意味がない」と自分が「放射能除去女」である立場もわきまえず駄々をこねる雪。空気嫁!。
台無しだ。ここにきてそれか。残念だ。
古代のみの特攻というラストで迎えたエンドロール、雪に「ママ」と駆け寄るバタ臭いガキ。誰の子だお前?( ゚д゚ )あれ?チューだけじゃなかったんかい!古代!ちゃんとやることやってたんか。orz
いや、その押し付けがましいバタ臭さは齊藤(池波博之)あたりか。やるな雪……てかこのエンドロールは意味不明。もうちょっとちゃんと付箋引け。
ふ。(-_-;)
終わたわ。うん。みなさん様々な思いと感動で席を立てない状態が続く。ほんとなんて言ったらいいんだこの感覚。
残念だ。
というか、この映画、あれこれ言われているが、問題は
「尺が足りない」
これに尽きるんだ。考えて見れば当たり前なんだ。誰がヤッたって誰が作ったって、この尺には無理がある。どうして三部作にしなかったんだろう。
一作目は冥王星基地突破、遊星爆弾阻止、ガミラスの正体はこんげ感じ!ってあたりまでで十分だろう。今回の映画では端折りすぎて、「なんで「ヤマトなの?」って点が全く語られていない。戦艦大和がどういう船なのか?ってのが無しにして話を進めてしまっては誰がなんと言おうと「予定調和」前提の世界にしかならない。題名を英語にしたって意味ないでしょう。TVアニメではちゃんとしっかり「(大戦時の)ヤマト出撃」のシーンがモノクロで描かれていたじゃないか。あれを抜いてしまって外国の人に何をアピールしたいのか。
二作目でようやくイスカンダル、と思ったらガミラスだったぁ、どっしょば!、てなあたりで終劇!。今回の映画で物足りないのが戦闘シーンだ。沖田さん引退早すぎだ。もっと沖田戦法を古代に魅せてから指揮権を譲らなきゃ。そのへんたっぷり見せて欲しい。
三作目でようやく放射能除去装置(あるいは除去女でもいい)をゲット、かつてTVシリーズで視聴率の関係でカットされちゃったガミラスのねちっこい追撃のシーンをしっかりつくり直して欲しい。ラストは特攻パターンでもハリウッド型ハピーエンドでもいいよ。こういった余裕のある作りをして欲しかった。さすれば、新しい世代に新たなヤマトファンというのが生まれる可能性もあったんではないか。これじゃどっちも手放してしまう。もう、今回のはこれはこれで、無かった事にして、もう一回つくり直して欲しいよ。こんなに俳優有名所揃えなくてもいいだろう。スターウォーズなんてギネスおじさま以外は芋と被り物ばっかだったじゃないか(ハリソン・フォードが売れたのはこの後だ)。スター集めて映画作るのもいいけど、映画からスター出そうって気はまるでないのね。そういう気概ってもんに関してはデビルさんの方が素っ頓狂に上だった。斜め上過ぎたが……。
いや、映画って本当に難しいもんですね。
ひとつだけ言える。黒木メイサは良い。知ってたけど。
2011-01-07
NASAが選ぶ「ありえないSF映画」
■“ありえない映画”ワースト7作品
1.「2012」(09)
2.「ザ・コア」(03)
3.「アルマゲドン」(98)
4.「ボルケーノ」(97)
5.「チェーン・リアクション」(96)
6.「シックス・デイ」(00)
7.「What the #$*! Do We (K)now!?(原題)」(未)■“現実的な映画”ベスト7作品
1.「ガタカ」(98)
2.「コンタクト」(97)
3.「メトロポリス」(29)
4.「地球の静止する日」(52)
5.「Woman in the Moon(原題)」(未)
6.「遊星よりの物体X」(52)
7.「ジュラシック・パーク」(93)
NASA暇杉…!
なのはともかく、
やはり『ガタカ』は現実的なのね。やだなぁ。でも正しく進化しちゃった未来ってなんとなくそういう感じがする。
それにしても、「郵政寄り遊星よりの物体X」が現実的なのか?「から」ではなくて、そっちか。渋いなNASAは。
「地球の静止する日」も微妙だ。核査察団のメタファーだもんなこの宇宙人。一見友好的な異星人だけど結局やってることは同じ「より驚異的な力による脅しに過ぎない」というあたりを深く考えたほうがいい(?)映画ではある。
2010-12-09
ヤマト……
どうしよう。仕事サボって観に行こうかとも思っていたんだが、今ひとつ勇気が足りなくて今に至るのだけど、見た人のあまりの(というか期待を裏切らない)好評ぶりに……
- 雪がヤンキーツンデレ杉
- 佐渡酒子(笑)
- ワープし杉(笑)
- キムタクはあくまでキムタク杉
- 島、人良杉でわらた
- そしてなにより、イスカンダル近杉
なんだそうである。ともかく滅法近いらしいよイスカンダル。遥々望むまでもなかったらしい。
ただ、ガミラス星人が単なる顔色の悪い地球人で無い、という設定は賛否両論あるようだが俺的には好きかもしれない。
いや、ここはやはり己の目で見るべしなのか。いっそトロン見たほうが良いのか。
むしろ
こんどこそマジでさらばスペースバトルシップヤマト鳳凰変
とかの続編を待ってみるのも良いかも。
2010-12-04
季節弩外れ台風みたいなもん
いや、今朝の風と雨はすごかった。東京は10時頃には日が差し始めたんですが、出掛けに干してみた洗濯物が吹っ飛んでね、ベランダがえらい状況だった。
で、夜、家に帰ってテレビ見てたら
「新潟の県立高校でけが人7人」
てのが出てて、「何処?」と思ったら我がプチ母校江南高校じゃんよ。
理科室っぽいんだけども?出てきた教諭は理科の先生ですか?全国ネットで流れてますぜ、旦那。教室の中に散らばったガラスを白衣で箒でかたしている場面が。インタビューもな。見たぞ。ちょっと嬉しそげな笑顔は状況から見ていいのか悪いのか微妙なんだ。
いや~マジで大丈夫だったのか??木の枝かなんかがぶっ飛んできたんかな?
新潟は雪はすごいけど風がすごいって記憶があんまり無い。勿論冬場の海岸に行けば演歌のど嵐だけど、それでも三国峠の南に吹く「からっ風」の勢いとかとは全く異質で湿っぽくてどこか優しい感覚があった。
窓の外には。
。。。。ただシンシンと雪が降るだけ。
というイメージだったのだが、昨今は違ってきたのかな。
やっぱ、一応温暖化てのは進んでいるんだろうか。12月なのに「夏日」だよ?まぁあまり報道されていないところを見ると、前にも何度かあったんだろうけど。でもこんな台風みたいのはこなかったんじゃないか?
温暖化何ずるものぞ派だったのだが、申し訳ない。やはり自分が子供の頃とはどっか違っちゃってきてるかもしんない。でも改めて言うが、温暖化は
「地球、即ち国家の意思だ」
と思う。
▲SD体制て案外理想かも?と思ってしまった若い頃の私がいます。でいながらガタカとか好きなんだよな。
あ、だから「地球へ」が好きなのか。
面白いんだけどな、この話{「地球へ」)。
……映画がなぁ、いまいちでなぁ、本当に残念だよ。対象年齢が低すぎたんかな?
秋吉久美子とか沖雅也とか声優やっててすげぇ貴重なんだけども!で・も・!百歩譲ってもおすすめできないんだよなぁ。漫画(原作)読んでくれ。漫画読んだ後なら映画見ても許す(意味不明)
2010-11-23
金春屋ゴメス
2010-11-15
ヤマト実写版その2
ヤマトの実写版について再び。
嫁が言うには
「地球の危機を救うのがなんで日本人だけなんだ?という点からしてリアリティ無し」
だそうで、確かにその点良く良く考えて見ればゴジラ的な和物特撮でも全く構わないのかもしれないと思った。
もしこれがハリウッド版とかだったら、人種の偏り過ぎでアウトだ。せっかく題名に英語を入れて海外を意識したならそのあたりキャスティングにも気を使って欲しかった。この点だけ見れば「デビルマン実写版」の方が(良い悪いは全く無視して)まだグローバルだった。
真田あたりをボビーにやってもらうとか、森雪はオセロの白い方にするくらいの思い切りが必要だったかもしんない。
そして、ガミラス星人。原作ではどう見ても顔色の悪いただの人間だが、彼らは14万光年先らへんに住む生命体である。せめてマーズアタックの奴らくらいのクオリティは欲しい。
スターシアがたとえジャバ・ザ・ハットの嫁みたいのだとしたって、ここははるばる望むしかないんだ。背に腹は変えられない事態なんだし。
私は……イスカンダルの…ス…ターシ…ア
2010-11-14
ヤマト実写版
ヤマトの実写版公開が近い。
当初は「マジかいな?」と思っていたわけだが、予告編を見る限り結構見てみたい感が高まっている俺がいる。
ただ懸念(笑)材料も多い。だいたいが和物の特撮SFX、CG物というのはどこか「強引」というか、「そこはお約束」として”観客の想像力に頼る”面があり過ぎる嫌いがある。洋物のとことんリアリティに拘る具象的手法とは異なる、山水画や浮世絵的な世界との違いというか、表現が難しいのだけれども。
ゴジラやガメラやウルトラマンのようにハナッから実写ベースのものならそのお約束も良しとすべきなんだが、ヤマトは元々二次元抽象世界の「アニメ」の実写化だ。これを和物特撮鑑であるところの「東宝」が(まぁ他じゃ出来ないだろうが)……という所に誠に申し訳ないが一抹の不安を覚えるのである。まさか「さよならジュピター(w)」みたくはなってないだろうな、と。
前売りの売上伸びずといったニュース»大丈夫かキムタクヤマトを見ると、どう考えても戦略ミスっつーか、誰をターゲットに作ったのか映画の出来栄えさえ不安になる。
「9月に東京ドームで行われたSMAPのコンサートで映画の前売り券を発売した。2回公演×5日間で来場者は45万人を見込み、『25万枚ぐらいはさばけるだろう』と予想していたようだ。ところが、さっぱり売れず、後半2日間は購入特典としてキムタクの顔が入ったクリアファイルをつけたがそれでも売り上げは伸びず、最終的に2万5000枚ほどしか売れなかった」(レコード会社関係者)
たいたいがこの項の冒頭のような事を懸念しつつもプチ期待している層が、スマップのコンサート会場にいるわけがないだろうが!アホか。2万5000枚も売れたことの方がびつくりだよ。
実際ヤマト実写、と聞いて一番気になるのは森雪とスターシアは「誰がやるのか」という点であって、けして古代進では無い。そういった点では黒木メイサは俺的にはオケーだ。むしろ古代なんてのはCGで十分だ(笑)。設定を変えてアナライザーが古代ってことでも良かった。
2004-12-30
ロボ
年賀状作るついでにプリンタを新調した。どうせ2年位しかもたない上、年賀状以外に使うこともあるまいだろうから安い奴にしたんだが、まぁ綺麗。それよりなにより驚いたのが、「音」だ。静か過ぎる。
プリンタというのは「ピーーッシャコ!ピーーッシャコ!」言うもんだと思っていた。あの音が結構「眠気」を誘う妙な心地よさがあったんだが、今度のはほとんど音がしない。耳をすませば「すこすこすこすこ」とむずがゆい音がするばかり。
進化というものは、やはりこういう「機械音」がどんどん無くなっていく方向にベクトルが向いているのだ。時計が音を出さなくなってから久しい。カメラのモータードライブの音、好きだったんだが、最近聞かなくなった。機械が動くと音が出るという発想、機械の音に心地よさを感じる感覚は旧世紀のものになりつつあるのだろうか。
だから、「ロボコップ」の『ウィーーン!ガシャ!ウィーーン!ガシャ!』なんてのは、うるさい、という点で未来の製品といえない。そういえば「ロボコン」も歩くとき変な音を発していたはずだ。
ロボコン0点だ。
2003-05-12
諸兄ライダー
何故か私の誕生日というと「処刑ライダー」をくれる人がいる。数年前ビデオを貰って、今年はDVDであった・・・で、性懲りも無くまた見てしまって涙ぐむ(笑いで)私がいる。
スカンク、頭悪そうで良い。身近にいたら困るけど。
スカンクとガタボーイが吹っ飛ぶ前の挿入曲が「ビリーアイドル」だぜ。(若い人はしらねぇだろうなぁ) れべる えーーる もー もー もー って聞きながら吹っ飛ぶスカンク。イカシ過ぎです。
しっかしチャーリー・シーンってばどーしてもB級で素敵だ。今回DVDにパワーアップした関係で、 キャスティングだの経歴だのがおまけで載ってるので更に笑わせてもらった。 私と同い年というのもかなり笑ったが、『主な出演作品』の項。 その記載の最初が地獄の黙示録・・居た?マジ? で、直近作品が 『マルコビッチの穴』ってそれかい!(爆笑) (なんでこれが笑えるかは「マルコビッチの穴」を見てね。こっちは映画自体はB級ではありません) しかしすっごい映画に出ているのに印象に残るNo1が『ホットショット』とこれ(処刑らいだー)しか無いし。